farfallaのひとりごと。
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 大学二年生の七月から、翌年の一月にかけて、多崎つくるはほとんど死ぬことだけを考えて生きていた。

        ──冒頭より


高校時代、完璧に調和のとれた5人グループだった僕ら。
つくるは東京の大学を選び、みんなは名古屋に残った。
大学二年の夏、突然グループからの追放を言い渡された。

あれから16年。
つくるには、大事にしたいガールフレンドができた。
彼女は、彼らに会うべきだ
と、彼らの居場所を探し
つくるは会いに行くことにした。

何故あの時、僕はグループから追放されなければならなかったのか?




──本文より

「僕は怖いんだ。自分が何か間違ったことをして、あるいは何か間違ったことを口にして、その結果すべてが損なわれ、そっくり宙に消えてしまうかもしれないことが」




世の中には好意だけではまかないきれないものごとが数多くある。人生は長く、時として過酷なものだ。偽善者が必要とされる場合もある。誰かがその役を務めなくてはならない。そして人の身体は脆く、傷つきやすく、切れば血が流れるように作られている。








 久しぶりにじっくりと丁寧に読んだ本でした。
巡礼ですからね。
自分を見つめ直さないと。
絡み合った螺旋の中で
儚い達成と淡い挫折と
身勝手な夢想と現実と
隠された敵意と不安に
追い詰められた選択が
渦動を巻いて墜落する





イラストが違うんで、新しいシリーズかと思ったりしましたが、
統和機構のNPスクールを舞台に
なんやらかんやら。
統和機構出すんだから、これまでの作品は読んでないとねー。
ナイトウォッチまで出てきちゃうし………