「葛西臨海公園」(江東区)、「お台場海浜公園」(港区)、「城南島海浜公園」(大田区)。

東京23区にはこれら意外とたくさんの砂浜海岸があるのですがまだありました。(あらま)

 

つーことで、今回目指すのは以前訪れた品川区の臨海地区にある八潮団地のさらに先にある、殺風景な物流倉庫街の中に忽然と現れる砂漠のオアシス「みなとが丘ふ頭公園」であります。

以前、この地区にある「城南島海浜公園」などを訪れた時の帰りしな、品川駅行きの都バスに乗り込むとガントリークレーンが支配する無骨な景色の中に必ず目に飛び込んでくるのがこの公園のやしの木緑豊かな風景やしの木でありました。

住宅などほとんど見かけないこのエリアになぜこんなにも大きな公園があるのかとずーっと気になっていたので、今回満を持してそこを目的地とし、そのほか大田区と品川区の運河沿いに連なる様々な公園を散策しながら進んで行きたいと思います。

問題の4つ目の砂浜海岸は、その旅の途中で出会うこととなります。

 

さて、新たなる砂浜海岸とは一体どんな海岸なのか。

最初にぶっちゃけますけど絶景ですよ。ルンルン

 

では、砂浜ではなくともどこを歩いても清々しい!と相場が決まっている臨海地区の旅へ出発いたします。

 

時は2022年4月中旬。

出発はご存じ、23区内を南へ向かい都営地下鉄で行けるギリギリの駅「西馬込駅」からでございます。

本日は風が強め。

もしかしたら、練馬区より東京23区内の南に位置する大田区の方が穏やかなのかもなーと期待を込めてお天気アプリを確認したら、より強いという予報で目が据わりました。

そりゃそうか・・・、海沿いだもんね・・・。

でも、季節のわりには気温が高めなのでちょうどいいっちゃあちょうどいいので問題なしっす。ラブラブ

 

ここから臨海地区へ向かうコースは、もはやおなじみであります。

見覚えのある道を進み、せっかくなので以前も訪れたもう散りかけてるであろう桜並木桜を再び進むことにします。

ご覧の通り、やっぱり散りかけです。

 

まぁ、思ったよりは咲いてるかな・・・と。

 

風にあおられ桜吹雪真っただ中の遊歩道を進んでいると、いくつかの桜の木が新しいものに植え替えられいることに気づきます。

よくよく見ると、いまだ残る桜の木は相当な老木ですよ。

ほら。

支えがないと立っていられないほどよぼよぼ。

そりゃあ植え替えないと危ないわな。

 

それでもけなげに立ち続けている老木に「お疲れ様」とささやきながら近づくと、その足元には春らしいお花ぽってりフラワーが咲き誇っておりました。

ああ、桜は散ってしまったけど、これからぐんぐん暖かくなっていく予感に心はどんどんウキウキしてまいります。

 

桜並木が終わると景色はただの住宅地へと変わります。

以前も歩いてますが、やっぱり普通の町並みだわね。

まぁ歩きやすいですよ。

が、そもそも散歩マン。

東京湾と接している大田区の地形は江戸川区同様比較的平坦なのかと勝手に思っていましたが、駅を出て直ぐに緩やかな坂道にさしかかったかと思えば、一方では愛宕神社にある「出世の石段」くらい急な階段がお目見えしたり、意外に凸凹していることに気づかされるのであります。

まだ出だしで元気いっぱいなので予定の進路を外れ、うっかり崖のような急階段を登りたくなるのですが先は長いのでまた今度にしよう。

 

坂エリアを進み「池上通り」を通過。

 

すると、くねくねとしていた下町らしい道が徐々にまっすぐになってきます。

ご覧の通り、気持ちいいくらいまっすぐで平坦です。

この道を進むと、これまでいくどとなく散歩マンの進路を豪放磊落に妨害してきたJR戦の線路に阻まれます。

はい行き止まり。

が、そこは用意周到な散歩マンですよ。

ちょうどこのあたりに、線路を下を渡す通路があるのは織り込み済みであります。

では、まいりましょうか。

 

はい、工事中。

なめんな、くそばかあぁぁぁぁぁーーーーー!!!!

せっかくの完璧なリサーチに水を差すんじゃない!!!

いつもこうよ!!

いつもこうやってまっすぐ歩きたい散歩マンの邪魔をしてくれるのよ!

ああ忌々しい!!

 

と、怒っていても扉は開かないので仕方なく迂回します。

見よ、この歩く予定になかったと思うだけでうんざりするストレートラインを。

実は予定の高架下の通路の先には川が続いており、その川沿いに沿って再びの桜並木を堪能できそうだったのですが、おかげで計画丸つぶれよ。

迂回した分を再び歩き、予定通りの川沿いに戻るのはさすがに億劫なのでこのまま進んでやるぞ。

が、車の交通量は増えるわ桜は堪能できないわで散々なコースになっちゃいましたよ。

そうは見えない道だけど、抜け道なのか結構車が走ってます、ここ。上矢印

 

そして、相変わらず道はまっすぐ。

住所は「大森西」でございます。

 

出発してから40分ほどで、京浜東北線の「大森駅」をかすめ、

 

首都高をくぐり、

 

道が再びくねくねし出すと、辺りには工場が増え始めます。

 

これぞ大田区、などと思いながら納得のブルーカラー地帯を進むと、並の工場を凌駕する年季の入った「明治か?」と突っ込みたくなるようなノスタルジックな雰囲気を醸し出す建物を発見。

いい感じに寂れているではありませんか。

中には一体何が詰まってるんだろう?

 

いくつか並ぶ謎の扉の様相はいかにもであります。

何が詰まっているんだろう?

 

想像するしかない郷愁の工場地帯を抜けると道はますます細くなり、曲がりくねり始めます。

 

いかにも下町。

いい感じ。

こーゆーとこって、冒険してるような気になってワクワクするよねー。

そして、東京23区内ではめったにお目にかかれない郊外名物「ガタガタ道」まで出現するのであります。(念を押しますがここは23区内)

ちなみにお隣の埼玉県ではまあまあな確率でお目にかかります。

 

さて、ここまで1時間以上歩きっぱなしなのでそろそろ休みたいなあー、と思っていたところへちょうどいい具合に閑散とした長細い公園が現れました。

ここで休むか・・・。

と、思ったのですが細長く広いとは決して言えない敷地の中に、不必要にでかいキノコきのこが数本生えていて

狭い敷地を圧迫している上に、うっそうとした植え込みも合間ってなんとなく漂う息苦しさが拭えないので先に進むことにいたします。

(どーでもいいが、この公園設計者に「ほどよい」という言葉を教えてあげたい

 

疲れを引きずりながら細長い公園の脇を進むと、すぐに景色がさっぱりとしてきました。

うふふ、これはまさに運河が近づいてきた証であります。ラブラブ

 

細長いキノコ公園はこの交差点の向こう側にもさらに続いていたらしく、適度な広さに適度なベンチが整備されたエリアに出ることができたので、やっぱりここで休憩することに決定。

が、実は今回の目的の1つである運河沿いの公園たちがすぐそこまで迫ってきておりますんで、どうせなら運河沿いでじっくり休んでやろうと思い直し、ほんの少し腰を休めたのみで直ぐに出発。

ギクギクシャクシャク・・・。

 

すると、ものの2分ほどで目指す第一の公園「大森ふるさとの浜辺公園」の入り口に到達。

いよいよですよ。

運河沿いの公園の景色が悪いはずがないわよね。

では、御手並み拝見といこうではありませんか!!

てか、どっちに進むのよ?!

右か?!

左かっ?!!

どうやら右っぽいので、公園まで続く美しいこの並木道を進みます。

まったく、ややこしい・・・。

首をひねりつつ、木漏れ日の並木道を進むこと2分ほどでついに本日最初の目的地「大森ふるさと浜辺公園」に到着いたしました。

 

お。

やはり、そんじょそこらの公園とは違い門限ありでございますよ。

これは期待大です。ラブラブ

時間指定があるということは、さぞかし管理の行き届いたそれはそれはブラボーハートな公園なんでしょうね?と、ふくらむ一方の期待に胸を膨らませつつ園内に足を踏み入れたその時です。

なんとそこには期待以上の超絶景が広がっておりました。

はいこれ、ドン!

な、な、ななな、なんだここは?!!

お、沖縄か?!!

はたまた南国リゾートかっ?!!

 

つーことで、水辺に築かれたただの公園だとばかり思い込んで進入し、

まさかのやしの木白砂ビーチやしの木と遭遇しグッルンルンしながら散策する様子を動画でどうぞ。

まさかこんなところで浜辺散策ができるとは夢にも思っていなかったゆえ、最終目的地をうっかり忘れてしまいそうになるくらい興奮した散歩マンなのであります。

 

八重桜は今が満開ですが、染井さんもまだ少し粘りを見せております。

もう、ほんとにいいタイミングで来たわー。

日頃の行いがいいからよね、きっと。

 

ただし、まれにみる優雅なランチになるかと思いきや、一見さわやかな緑の斜面は思った以上に斜面(急角度)でいたいけな散歩マンの老いたお尻に必要以上の圧がかかり、身体的に疲弊した上に見た目以上に風が強く痛むお尻を持ち上げるたび敷いているシートが飛ばされそうになったりで、そんなに優雅じゃありませんでした。

 

そのほか、美しい浜辺エリアの片隅には謎のレストハウスがあり、更衣室などが完備されているのでてっきり海水浴客用なのかと思いきや、なんとビーチバレーボール会場が併設されているのでありました。

初めて見たわ。

 

砂浜を後にし園内に架かる橋を渡ると、大きな滑り台が鎮座する広場に到着。

これまたナイスですよ。

ご覧の通り、小高い丘を贅沢に占拠する滑り台が、まるでヨーロッパの田園風景にぽつねんとたたずむ古城のような風情に見え、浜辺は終わってもなお散歩マンの心を鷲掴みしてくるのであります。

ここでランチしても良かったなー。

と思ったけれど、休日の本日。

見た目ほど落ち着ける状況ではない。

人込み大嫌いな散歩マンには「砂漠の中のオアシス」とは真逆で、この状況、

「オアシスの中の地獄」と言わせていただきたい。

こーゆー場所は疾風(はやて)のように駆け抜けるに限る。

 

つーことで、早々に次なる別の公園へ向かいます。

そしてそこで意外なものに出会います。

 

長くなりましたんで続きは次回の記事にて。