6月4日のコートジボワール戦は、全選手に出場機会を与える目的で、Aマッチ扱いの
90分に練習試合45分を加えた変則マッチで戦われました。前半45分はイングランド
戦に引き続き攻撃の形に本田を組み込む布陣を試しましたが、無得点に終わり、闘莉王
のAマッチ2戦連続となるオウンゴールで失点してしまいます。また闘莉王はオウンゴール
の3分後にスーパースターのドログバを骨折させるアクシデント。メンタル面への影響
が気になります。Aマッチ扱いの後半開始からは俊輔、憲剛、稲本を投入して、俊輔の
状態を確認。韓国戦ではボロボロのコンディションで、イングランド戦では出番の
無かった俊輔でしたが、ここでは攻撃の活性化に貢献。しかし得点を奪うには至らず、
逆に追加点を奪われ、Aマッチ扱いの90分は0-2で破れてしまいました。練習試合
の45分は残りの控え選手やサポートメンバー全員が出場し、福岡大の永井の得点で
日本が1-0で勝ちました。メンバー全員の試合感の向上という目的には良い試合でした
が、あいかわらず日本は点が取れません。中村俊輔の調子が上がってきたのは嬉しい
ですが、本田を組み入れた攻撃の形はまだまだ完成しておらず、岡田監督も攻撃の布陣
をどうするのか、悩んでいる様子。セルビア、韓国、イングランド、コートジボワール
と4連敗し、負け癖が付いてきたのが気になります。
そして負け癖を払拭する為に急遽10日にFIFAランク110位のジンバブエと練習試合を
行いました。一時試合相手がジンバブエからFIFAランク85位のモザンビークに変更に
なっていたんですが、ポルトガルとの練習試合の後疲れたのかモザンビーク代表が帰って
しまい、直前になって再びジンバブエ代表に練習を頼み込むというドタバタ。試合は
30分3本の変則マッチで行われ、1本目はイングランド戦の陣形に攻撃陣は大久保、
本田、松井の3トップ。2本目は控え組み中心で4-2-3-1の基本陣形。3本目は香川ら
サポートメンバーを加えて行われました。試合は3本共日本が支配した様ですが、結局
0-0、0-0、0-0のスコアレスドローに終わり、すっきりしないままでの本番カメルーン
戦に突入となります。本田のセンターFWはボールは納まったけれど、反転してのシュート
は1本も無かったとの事で、攻撃の形に本田を組み込む試みは、結局試行錯誤のまま
ぶっつけ本番を迎える事となりました。とにかく後はもう本番!大和魂で頑張れ日本!