船名 KEN TOKU (木材兼ばら積み船) 2014年4月19日撮影
乾汽船(いぬい)の BULK/LUMBER CARRIER船です
往航はパイプ類や鋼材等を積み復航は穀物とか石炭、木材等も積む事が出来る多目的船です、
創業者、乾 新兵衛氏が家業の酒造業を営みながら英国より中古船を購入、
自家醸造酒の銘柄「乾坤」から「乾坤丸」と命名したのが海運業に入る始まりでした、
以後、船名には「乾隆丸」「乾洋丸」の様に必ず「乾」を付けていました、
日本籍船のいない現在でもローマ字表記に「KEN」は引き継がれています、
本船は「乾徳」でしょうか?
2001年に神戸から東京に本社を移しました。
木材満載は初めて撮りました
拡大でご覧ください、
![ダウン](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/175.gif)
カナダのバンクーバー島Port Alberniからの北米材です、
出港時にはワイヤーとチェーンで全体を固縛します、
翌日には甲板部全員がスパイクを履いてチェーンとワイヤーの緩みを締め直します、
一日走るだけで船の振動と動揺でラッシングがユルユルになっているのです、
冬期の北米は時化との闘いです、時化の時は外には出れません、
船を反転させて風や波を避けてから総員でラッシングの締め直しをします、
そして、翌日になれば前日同様にラッシングがユルユルになってるのです、
其のまま走れば荷崩れを起こして大惨事になります、
毎日、毎日午前中はラッシングの締め直しを続けました、
180度(日付変更線)辺りまで走って来ると完全に締まり切った状態になって来ていました、
![イメージ 1](https://stat.ameba.jp/user_images/20191104/14/marine38yosan/42/f9/j/o1050076814631378279.jpg?caw=800)
何度も何度も、怖い思いをしながら航海を続けた事を思い出しました.。
![イメージ 2](https://stat.ameba.jp/user_images/20191104/14/marine38yosan/ad/51/j/o0680050014631378287.jpg?caw=800)
井ヌイ(乾)の(井)をファンネルマークにしています、
フリートリストには「KEN ZUI」「KEN KOKU」「KEN SAN」など14隻が「KEN」付きですよ、
全船30屯クレーン4基の装備船です。
![イメージ 3](https://stat.ameba.jp/user_images/20191104/14/marine38yosan/bc/1d/j/o0684050014631378290.jpg?caw=800)
北米から無事に帰って来ました、友ヶ島水道を抜けて一息ですね
![](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/334.gif)
お帰りなさい、行先は岸和田でした。
![イメージ 4](https://stat.ameba.jp/user_images/20191104/14/marine38yosan/1f/ed/j/o0690050014631378298.jpg?caw=800)
KEN TOKU
総屯数 17,979屯
重量屯数 29,678屯
全長 170.70m
幅 27.00m
深さ 13.80m
喫水 9.72m(満載)
速力 16.2 K’t
機関出力 6,150kw=8,361ps
cargo capacity B; 38,422 G; 40,031㎥
建造所 四国ドック(#1025)
竣工年 30.nov.2005年
コールサイン 3EDN3
IMO No.9316945