近江人(オミット)しよう。

近江人(オミット)しよう。

自身の体験談やサバイバル、社会問題、釣り、工作等の様々なジャンルを書いています。

土曜日、商談の為に愛知県半田市へ向かう。調べると150キロで一般道で3.3時間と出た。9時にアポイントメントなので、逆算して早朝5時に出発。荷物もなく一般道なので軽トラを出した。早朝もあって快走する。7時頃から混むだろうが、余裕綽々で到着だろう。1号線の直線、ナビに亀山市が表示される。
パシュっと音が後方から鳴った。踏み潰されたアルミ缶を踏んだ様だ。だが、踏んだ感覚はなかった。いや、別の違和感がある。サイドミラーで運転席側の後輪を見ると横に出ている。2車線の左側だったので路側帯に寄せる。降りて視認するとタイヤがぼろぼろだ。幸いにホイールは無事だ。運転席に戻りギリギリまで左に寄せる。タイヤ交換の安全確保の為だ。ハザードを点滅させて、助手席を上げる。背もたれ側からL型レンチ、クランク棒、座席下からパンタジャッキを取り出した。この工具類は軽トラ購入時の純正付属品。ジャッキは錆びて固着していたので、CRC556を吹いて強制的に動かした後にグリスで潤滑してある。CRCは固着解消は良いけど長期潤滑は苦手だ。蒸発してしまう。

軽トラの荷台下からスペアタイヤを降ろす。L型レンチでナットを1箇所緩めるだけだ。空になったタイヤラックを締めつける。
後輪のサスペンションアームの下にジャッキとセットしたクランク棒を差し入れる。



スペアタイヤが収まる高さまで持ち上げた。L型レンチでホイールを止めたナットを回すが非常に固い。純正レンチは収納性重視で柄が短く、トルクが掛けにくいので足で踏む。この時に一気に踏まずにじわりと行う。ナットが動いたので、対角線のナットも緩める。緩めば手で回る。4本のナットを取ってタイヤを外す。ふにゃふにゃタイヤはスペアタイヤラックに収納不可だ。幅が合わない。荷台に積むが、破損状況を見て驚いた。トレッド面が30センチ裂けてワイヤーが断裂している。タイヤはブリジストン145ー80R12ー6PRだ。
145は幅、80は扁平率、R12はホイールサイズ、6PRはプライレーティングの枚数だ。これは6層構造の意味。一般乗用車は4、小型貨物車6~8、大型貨物車やバスはさらに数字が大きい。つまり頑丈だ。しかし硬くて乗り心地は悪い。そんなトラックタイヤが破裂か?信頼性のブリジストンなのに。空気圧は適正だった。パンクからの破裂ならサイドウォールが破損する。トレッドが逝くとは?





スペアタイヤを装着してナットを締める。対角同士で全部を徐々に回す。絶対に1箇所だけ締めるのは厳禁だ。ホイールが歪む。スペアタイヤは横浜ゴムだ。空気圧も充分入れている。
これで完了だが20分のロスだ。出発したがじわりじわりと恐怖が込み上げてきた。カーブで破裂だったら?路肩がない狭い道路だったら?


9時5分に到着して商談。さらに西尾市に行って契約した。





14時に現地出発。18時に帰宅と予想したが、17時に戻ってきた。時間、体力に余裕があるのでタイヤ専門店に寄った。店長が破裂タイヤに驚くが、具体的なコメントはなかった。まあ、店として妥当な対応だ。在庫最安値の横浜ゴムの新品タイヤY356、バルブ、バルブキャップ、4本全て交換して総額25210円だった。軽トラの走行距離340キロ、ガソリンは約20Lだった。