本日は、またも閑話休題。
KinKiはあまり関係ない話ですwww


夫は、仕事が忙しい。
平日は殆ど一緒に居ることができない。ご飯も別だ。
でも、そのことに不満を持ったことはない。
私は仕事中心人間なので、仕事に対して責任を持って取り組む夫を
とても好ましく、誇りに思う。
本人は仕事が嫌だと言ってるけれど、
彼は絶対に手は抜かないから尊敬している。
口数も少ない。興味がないことは全く話をしない。
家ではとっても優しい夫だが、そんな理由で職場では若干怖く見られるのかもなと想像される。
でも私はそんな仕事に邁進する夫をとても素敵だと思う。
なので、平日はおろか誕生日やクリスマスはほぼ一緒に過ごせたことがない。でも全然それでいいと思う。
結婚後に知り合った友人からは、私たち二人が一緒の姿を一度も見たことがないから、「本当は結婚してないんじゃないか。夫は想像上の人物ではないか」とまで疑われたことがある(笑)
(とんでもない話ですが本当です)

そんな彼とは、もう何十年も一緒にいるみたいな気がしている。
一人で過ごすそれらの日も全く苦にならない。
夫はどんなに遅くなっても帰ってくるから、それでいい。
身体だけが心配だ。
身体だけはいたわってほしいと思う。いたわってあげたい。
というわけで、不満はないけれど、
もしも夫が過労で倒れたら、私は彼の職場に怒鳴り込もうとは思っている(本気で)


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先日剛くんがゲストで来た『ホンマでっかTV』を見てた時のこと。
久しぶりに二人でゆっくりできた。旦那ちゃんがのんびりご飯を食べている。嬉しい。
基本的に彼は無口だ。私と話など何もしない。
しかし、この日は違った。

夫「えっ、こーちゃんって相対性理論好きなの?」
私「そーだよ♪ライブMCでも話すんだよー」
夫「こーちゃんが好きなのは一般相対性理論かな?それとも(ry」
私「(あ、話がまずい方向に行くから変えなきゃ)
  剛くん笑顔可愛いよn

夫「さっき言ってた相対性理論の綺麗な式って何のことかな?」
私「え、うーん、多分E=mc²のことを言ってるんじゃない?」
夫「じゃあこーちゃんは特殊相対性理論が好きなんだ!」


あああああああ
旦那ちゃんのスイッチを入れてしまった
これは、話が長くなる、、、

「いや、こーちゃんは今日のホンマでっかに関係ないと思う、、、」
と言ったが遅かった。
僕は古典物理学ならまだわかるけど、、、云々かんぬん
量子力学は苦手だの、、、云々かんぬん
(そもそも苦手なら話さないで欲しい)
シュレディンガーの猫がなんだのかんだの、、、
はい、結局聞いている私もわからなくなったので書けませんwww
とりあえず旦那ちゃんの話の9割はよくわかりませんでした。
頭を使ったのでよく眠れました(ごめん)

普段は全くと言っていいほど無口だけど、
自分が興味がある話は延々とする夫。
普段からこういう風に周りにも話せばいいのになと思うけれど。
勿体無いなあ。話しづらいと思ってるかもしれない人に彼のこういう饒舌なところを見せてあげたいなあと思った。
(こういう話は止めた方がいいと思うけど)



以前友人宅にご飯にお呼ばれした時、あまりに話さない夫を見て
「彼はこういう場苦手かな?」と聞かれたことがある。
それ以降事前に言うようになった。
「夫くんは最初人見知りだけど、本当にいい人だから!」
「口数少ないけど、楽しんでるから!大丈夫だよ!」

私が言えば言うほど嘘くさくなるのだが・・・
でも皆に、夫が不機嫌なわけではないんだよ!と伝えたくて空回る。
だから「夫くん、話してみるといい人だね」と言われると、とっても嬉しい。
自分のことを褒められるのの何倍も嬉しくなる。



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この前の日曜日、本当に天気が良かった。
私はのんびりと洗濯をして、うたた寝。
夫は久しぶりの休日出勤。
朝方帰って来て、そのまま泥のように眠っていた。
ブンブブーンが終わった頃起きてきて、一言。
「ごめん。こんないい天気なのに、ずっと寝てて。
いい旦那さんというのは、こういう時に一緒に外出するよね・・・」
と。

え、今更何を・・・どうした?と笑いつつ、
同時に、そんなの気にしなくていいのに と思った。
(普段そういうことは気にしないのに、誰かに何か言われたのかもしれない。)

私は何より仕事をちゃんと優先して欲しいと思っている。
仕事の手を一切抜かない彼がとても誇らしいのだから。
ここで「他の人に任せて自分はサボろう」という人だったら、幻滅してただろう。
仕事嫌だ、疲れたと言いつつも、職場ではちゃんとした姿で
しっかりしたクオリティで仕上げる彼のことを本当に尊敬している。
そして、仕事でしんどいのだから、私とどこかへ行こうとなんてしなくていいのだ。
身体が大事。ゆっくり休んで欲しい。寝ててほしい。

それに、彼が出来もしないのにする気もないのに、その場限りの間に合わせで「今度は素敵なところへ連れて行くよ」なんて口にする人でなくて良かったと思う。
本当のことしか言わない彼。甘い言葉なんか言えない彼。
私を口先だけで喜ばせるような人でなくて本当に良かったと思う。
彼は嘘は言わない。言葉が足りなくても、嘘だけは言わない。
愛想がなくても、嘘だけは言わない。
私はわかってるから。無理はしないでほしい。
こんなことこっ恥ずかしくて言えないから(笑)掻い摘んで要点だけ説明すると、何となくほっとしたような顔をして、またすやすやと眠っていた。

そして夜になり、
「まりもちゃん、ご飯食べに行こうか」と。
また珍しい!!!外出嫌いな旦那ちゃんが!!!
どうしよう・・・雪でも降るんじゃなかろうか・・・
(やはり会社かどこかで誰かに何か言われたのかもしれないwww)
別にわざわざ行かなくていいよーと言ったけれど、
なんだか本人が申し訳なさそうにしてるから、
普段行かないところに食べに行った(定食屋さんみたいなもんですが)。
そしたらお店が激混み。物凄く並んでいていつになるかわからない。
旦那ちゃん、がっくり。凹んでいる。
「向かいのラーメン屋でいいよー。」と私が言うと、さらに凹む。
「いつもそういう所ばっかりに行ってるからまりもちゃんが好きそうな所に行きたかったのに・・・」と。
別に気にしなくていいのになあと思った。
(やはり誰かに何か(略))
一緒にラーメンを食べた。美味しかったから美味しかったと言った。
旦那ちゃんは、ほっとしたように笑った。


貴方が言葉にできないのはわかってるから。
誰かに何かを伝えたいのに言えないなら、私が言うから。
(実際私は煩いくらい喋り過ぎだから足して二で割ると丁度いいんだろうなあ)
何も気にすることはないのにと、思う。
貴方が外出嫌いなのは知ってるから、気にしなくていいのにと思う。
行きたいところがあったら、言うから。
だからしょんぼりしないでほしいなと。
私にはちゃんと伝わってるから。
だから胸を張っててほしいなと。改めて思った。


きっとこんなことを次に言ってくれるのは、何年か後になるだろう。
でも何年か後でも、全然いいと思う。
二度となくてもいいと思う。
私にとって優しくて勿体無いくらいの旦那様だから。
別に器用じゃなくても、会話がなくても、出不精でも、全然いいと思う。
生きていてくれれば、それでいい。
嫌味でもなんでもなく、生きていてくれれば、それでいい。
(あ、でも不満が全くないわけではないですwwwww)


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何年か前、母親からため息をつかれて、
「あんた達は、ままごとみたいな夫婦だね」
と言われた。

責任感を持てということなのだろう。
結婚前から何も変わらない私たち。
行きたいところがあったら、お互い相手の予定を気にせず一人でふらふら行ってもいいと思ってる。別行動はかなり多い。
それが母には許せないらしい。
早く子供を持って、一人前の夫婦になれと。

子供が居たら、何かが変わっただろうか、と思う。
変わるだろう。
子供を持って初めて一人前なのだと何度も責め立てられる。
実の母親でも、きつい。実の母親だからこそ、きつい。

昔、一度だけ夫にむっと怒ったような声で言われた。
「そんなに話するのが辛いなら、もう電話に出なければいい」と。
母を蔑ろにはできないよ、と言ったら、
「まりもちゃんが嫌な思いするんでしょ?
必ずそういう話されるんでしょ?
そんな話ばかりされるのが嫌なら、もう出るのやめなさい。」
と。

本当にこの人は一本筋が通っている。
人は変えられない。身内でも何でも。
そういう話をしないで欲しい、と言うのではなく
そもそも話をしなければいい。
嫌なら相手にしなければいい。嫌なんだから。
とてもシンプルだ。昔から今も価値判断基準は何も変わらない。
それが正しいことかはわからない。薄情と言う人もいるだろう。
でも筋は通っている。

私にはできない(笑)なんだかんだクヨクヨ悩む。
電話に出たら出たで凹み、出なかったら出なかったで薄情かもと凹む。
だから電話に出る。話す。実家にも帰る。
でもその一言を聞いてから、私の心はちょっと変わった。
相変わらず電話はするけれど、母に何を言われてもショックを受けなくなった。
夫は多分わかってくれてる。言葉はなくても。
解決はしない。彼も解決はしてくれない。でもそれもいいやと思うようになった。
彼がわかってくれてればそれでいいと思うようになった。


そんな風に当時は凹んでいた私ですが、
ままごと、いいじゃないかと最近では開き直ってる。
夫も私も、人よりも若干早く大人にならなければならない環境だったけれど
そのこと自体、二人とも悲しいとも憎らしいとも思っていない。
彼は「過去は過去、今が幸せならそれでいい。」と言う。
「後悔してない?」と聞くと、
「今が大事だ。今が幸せだから僕はそれでいいよ」と言う。
彼が言うなら正しいんだろう。正しいんだ。
彼は絶対に嘘を言わない。
私もそうだと思う。そうだと思えるようになった。
過去は過去でしかない。
掴めなかった未来を嘆いても仕方がない。
今二人で生きているのだからそれでいいと、夫は言う。


だから、今から、二人でままごとをしてもいいんじゃないかなと、ちょっと今の環境に甘えている私がいる。
昔はできなかったから。
早い段階でおもちゃを手放さなければならない私たちだったから。
馬鹿くさいけど、子供っぽいけど、仕方ないよねと言い訳をする。
子供として過ごせなかった貴方に。
子供として過ごせなかった私に。
今、好きなだけままごと遊びをしなさいと甘やかす私がいる。
三十路を過ぎた今、本当に自分たちの好きなように動けるようになったから。
好きなように、動こう。

もう好きにしていいのだ。
誰の目も気にしなくていい。
もう誰にも何の気兼ねなく過ごしていいのだ。
もう誰の言うことも聞かなくていいのだ。
貴方は自由だ。私も自由だ。

いい年して「ままごと」をしているなんて恥ずかしい奴らだと笑われてもいい。笑われても仕方ないと思う。
無理矢理「おもちゃ」を取り上げられたことを
ちゃんと悲しむことすら許されなかった子供達が、
たまたま出逢い、
今必死で寄り添いながら「ままごと」をしている様を、
笑わば 笑ってくれ。

きっとこんなことを一生親に言うことはないけれど。
愛している。愛してるのに。感謝してるのに。
愛しているからこそ感謝してるからこそ、言わなくてもいいこともある。
今更どうしようもできない過去について穿り返されるなら、
甘ったれた、情けない娘だと思ってもらった方がずっといい。






旦那ちゃんには敢えて言わないけれど。
心の中でいつも呼びかけている。

今から、一緒にままごとをしよう。


私たちのままごとは、多分もう少し続く。