私は、完璧な人間には何も魅力を感じない

なーと、常々思っているわけですよ。



「見た目も格好良くて好みで仕事もできてお金持ちで歌もうまくて物腰も完璧で自分にもとっても優しくて自分が思った通りの言葉をかけてくれる人」

そんな人間のどこを好きになるの?と思う。

なーんにも魅力ないんじゃない?って。

だって、そんなの自分の脳内で想像すればいいだけだもの。

自分の理想の人間をイメージして、そいつに自分が動いてほしいように妄想して

それからは常に自分の想像の中だけで自分の好きなように動かしていく

それで済んでしまう話。

でもそんな人間のどこがいいんだろ って思う。


私はそんな人がいたら寂しいな。

リアルでそんな人間いたら、私は何も興味がないと思う。

少なくとも、好きになることはないだろう。


決して、わざと失敗してほしいわけではないのです。

でも、一生懸命頑張っている人が、隙のない素晴らしいクオリティのパフォーマンスをされている中で、

ほんの少しだけ 隙が見えることがあったら

私はその人を、さらにぐっと好きになってしまうんです。

(はい、これ一部の過激なアンリーさんへのアンチテーゼです)




というわけで本題(前置き長くていつもすみません)


2005年6月10日のミュージックステーションで

『ビロードの闇』を披露した時のKinKi Kidsに、私は惚れ直した。


彼らがMステで生歌だというのはなんとなくわかっていたけれど、

実際に二人とも歌詞を間違えたことで、それが確信できたこと、


何より

「だよね。光一くんも剛くんも間違うこと、あるよね。人間だもの」


って思って、なんかすごく嬉しかったんだ。

ああ、私が好きになったのは人間なんだなって改めて実感できて。

当たり前だけど、KinKiの二人は芸能人ですから、雲の上の存在で。

でもそんないつも遠くに感じている、自分の理想を絵に描いたようなKinKiの二人を

ほんの数ミリだけ身近に感じることができた気がして。



でも、それだけじゃなくて、そのあとちゃんとやりきったのが素敵だった。

というか、そういう方々じゃないと、嫌いになってたと思う。

プロですから。
お金貰ってますから、大勢の方の夢を背負ってますから、

生放送だから、「すんません間違いましたー」では済まないわけで。

そのあとのパフォーマンスが、とても素敵で

本当に本当に好きだー!!って気持ちが爆発したのを覚えている。

人間だもの、ミスは必ずあるから、

それを全力で取り返そうとする姿に、人は感動するものだと思います。





個人的には剛くんが間違えたのが本当に衝撃だった(笑)

なんか、ついこぼしてしまった笑い声だったり、
普段だったら絶対入らないように気をつけているブレスだったりが

つい漏れて聞こえてしまったのも、なんかたまらなくドキドキした。

普段聞こえないようにしているものが聞こえるって、
なんか、その人の中身がちらっと見えた感じでドキドキしちゃいますよね。



そして、曲が終わった瞬間の

光一くんの雪崩た笑顔な!!!!!!!!

なにあの破壊力。スカッドミサイル並なんですけど。

私腰砕けですよホンマに。

心臓をキューピッドの矢にぶち抜かれましたよ。

爆弾ドキドキずっきゅーんズガピシャーびびびガラガラガラドンッラブラブ

って音が脳内に響き渡りましたよ。

光一くん!私を!何回惚れ直させれば気が済むんですか!(ダンダンダン!!)



さらにステージからはける際の、

光一くんの「いややもー」て感じで剛くんの肩に手を置く感じと

剛くんの「こっちかていややわ~」なやりとりがさ


なにあの破壊力。

私彼らに萌え殺されてしまうんじゃないかと思いましたよ…






でもこれは、普段からKinKi Kidsがプロだからそう思えるんだよね。

普段からミスしてばっかりで、
「あー間違いましたすんません」ばっかりの人だったら、

間違うことを恐れて、普段から口パクしかやらなかったら、

何より、パフォーマンスそのものの質が普段からとても低かったら、

私を始め、ファンはこの『ビロ闇事件』をネタにすることはなかったと思う。
(腫れものに触れるような感覚になってただろうね)


剛くんと光一くんが、

自分たちのパフォーマンスを最大限に高めようと頑張る中で

どうしようもなく起こってしまうミスだったから

それをその場で言い訳しないで、ちゃんとやりきったから

だから私は幻滅もしなければ、むしろ益々好きになったんだと思う。




いや、でもね、間違ったらあかんのよね普通はねそれは重々わかってるので大丈夫です(笑)



でも、何よりあの日の何気に一番の功労者は

バックで踊ってたMAだと思う(爆)

私だったら笑ってまうよ…彼らもプロですねホンマに。ありがとう。


というわけで、9年経っても益々募る 
KinKi Kidsが大好きだー
の想いを胸に、今日はビロードの闇を聞いて、ftrどヤを楽しもうと思います。