新型コロナウイルスをめぐる人工呼吸器の増産について思うこと
新型コロナウイルスが猛威を振るっている全世界において、各国ともに感染を防ぐ、死者を増やさないことに重点を置いている。この状況下で、人工呼吸器、ECMOの増産を各国ともに求めているようだ。死者を増やさないことは、とても重要である。しかしだ…はたして人工呼吸器を使用して助かる高齢者がどれぐらいいるのだろうか高齢者に人工呼吸器を使用し離脱できるだけの状況に持ち直せるのだろうか…仮に離脱できても、再挿管される確率は低いではないか…近年、高齢者において人工呼吸器などの延命治療を行うことは、日本老年医学会をはじめそして厚労省までもが慎重にとガイドラインで示してきた流れがある。この状況下でも、やはり高齢者に人工呼吸器を装着することは慎重になるべきではないかと考える。そして、国民、特に高齢者も明日は我が身として、もし、もし、コロナウイルスに感染して人工呼吸器をつけなけらば命を永らえることができない状況になったとき、どうしたいのか今一度家族と一緒に話し合ってほしいと思う。戦っているのは、コロナに感染した人だけでない、医療者も疲弊している。特にECMOは管理が難しい医療機器である。感染病床の医師はおそらく休息が取れていないだろう…医療職も大切な資源であり、彼らも体が資本である。死者を増やさないことも大事だ、しかし、人工呼吸器を使用して何とか命を永らえることがゴールではないはず。その人らしい望む死はコロナに感染したとて、あるはずだ。ご高齢者の方には、今一度家族ともしもの時について話し合っておくべきではないか強く思わずにはいられない。そして、早く平穏な日々を世界に…