よく働き、よく遊び、体調は悪いけど充実。

さて、短期新連載でも始めようかな。ここでバカ話を書くのが 最近の生き甲斐になっている小さい人間。

「宗教と人々」

それほど親しくない人と話す際のタブーと言えば 宗教とイデオロギー、と言われていますが、私には主義主張も 特定の宗教もなく、どっちかって言うと話好きなんで、上記の 話題も肯定否定なく、話したい方ではある。

しかしですね、実は過去に「洗礼」を受けてしまった事がある。 そのお話。

前回うっかり結婚してしまった時。

相手は、げーのー人の友達や、ぎょーかい人すぽーつ選手など、 華やかな人脈のある人で、結婚の際にも、いろいろな所を ひっぱり回され、挨拶させられまくった。

その中に、某デザイナー有名人がいて、 そちらのお宅に挨拶に行き、パーティーなどに参加したり していたら、

「あら~本当におめでとう。私たちからのお祝いに、ぜひ洗礼を 受けてちょうだい」

と、あの独特の口調で言われる。

この一家は、業界では有名な話なんだが、あるプロテスタント 一派の熱烈な信者さんでして、関係者に必ず「洗礼」をすすめ る。某サッカーチームや某相撲部屋など、ゆかりのある人達は 必ずやってんだそうだ。

その昔、ちょっとアパレル関係の仕事で、東京コレクションの バックヤードをハジゴしていた時。

エイペ、5351、ケイタマルヤマ、ツモリect いろいろ回ったけど、このデザイナーさんのショーはちょっと変わって いた。

始まる前に、モデルから単なるバイトまで、全てのスタッフを 一同に集める。すると、賛美歌の歌詞カードが配られ、牧師 さんがお祈りして、みんなで歌うんだ。

しかしそのプロテスタントっていうのが、ちょっと異端という か、踊り念仏というか、

「ハレルヤ」という言葉には、神が宿っている。(言霊?) 「ハレルヤハレルヤハレルヤ…」と、ずっと言っていると、 舌がもつれてきて、その瞬間、神が降りて来るのだそうだ。

…はあ、そうですか。

という訳で、忘れもしない某年12月23日、旦那さんの専務 が我が家に迎えに来て、教会に行く事となった。

つづく
(※前日が誕生日でした。)

という訳で、けっこうたくさんの人にコメントいただいて、 めでたい気がしてきた。ありがとう。

こんな時期の誕生日ですと、幼い頃はお誕生会しても誰も集まら ないとか、そもそも自分が山形のばあちゃん家だったりとか して、それほどめでたい感じじゃなく、大きくなってもみんな お盆で帰省してたりしてなんだかなあ、という感じではあった んだが

さて、最もゴージャスな誕生日は、真理子セレブ時代の事。

当時の連れがホテル予約してくれた。毎年どっか泊めてくれた んだけど、(ウェスティン、セルリアン、パークハイアットetc) その年は、○島ホテルだよ、と言われた。

○島ホテル、なんだかとっても庶民的な響き。ハトヤとかそうい う種類かな、海の幸などが美味しくて、ちょっと夏休みな感じ かな、などと考えつつ、当日を迎える。

「でさー温泉とかある感じ?浴衣?」

「いや、シラク大統領もお忍びで来てる会員制リゾート。」

…なんだそりゃ。聞くとヘリポート完備の法人会員向け個人所有 の島にある、全室スイートのホテルなんだと!

なんでも、某銀行のお偉いさんから紹介されて、宿泊費はタダ、 ただし自動的に食事が付き、そのお金だけそこで払ってね、とい うシステムで、もちろんフォーマルを準備しなければならない。

超ボロ車で南へ向かう。するといきなりパンク。ついでなんで 洗車する。ボロいけど、一応左ハンドルなんで、洗車したら ちょっとは体面が良くなる。

…私たちを待っていたのは、海っぱたの駐車場。そこにはホテル 専用の船着き場があり、ヨットが迎えてくれていた。

島には船でしか行けないのだ!車を預ける。

明らかに私たちよりアッパーな雰囲気のホテルマンにキーを 預ける。

「…あー私、助手席にさっき買ったデカビタの瓶、置いて来 ちゃったよ、恥ずかしい」

「小さい声で言え」

船で島へ。もう、文にも書けないゴージャスさ。 ロビーに入ると、普通のホテルじゃないんで、受付とかは なく、暖炉と高そうな大きい机。そこで受付する。

部屋に通されると、本当に無駄に広い。全面海。家具も全部 外国の香りがする。マジで、便器ひとつ取っても高そうなんだ。 新体操くらいできる広さに落ち着かない。

夕食はイタリアン。まずはワインリストを渡されるが、イタリア ワインの当たり年表など読み解け、と言うんだ。

無難に注文をこなし、いよいよ食事。魚も肉も出て、途中に ソルベが出る、フルイタリアン。海の幸がふんだんに使って あり、そりゃもう美味しい。

…んだが、大食いなんで、パンをおかわり。もう一度おかわり。 …まだ食えるが、さすがに恥ずかしいんで、やめる。 フルなのに、全く問題なく、デザート、エスプレッソまで余裕で 平らげる。

このホテル、温泉、ではなく、スパがある。(同じだって) 浴衣、ではなく、オシャレ部屋着を持って、スパへ。

全面海の貸し切り露天風呂…じゃなくて、オーシャンビューの スパ。しかし真っ暗でよくわからず。

部屋でくつろぐ…と言ってもテレビくらいしかない。ヒマなんで 館内をうろうろする。このホテル、絵の収集にも力を入れており 、ちょっとした美術館。ユトリロの素描とか冷やかす。

暖炉のロビーには、ちょっとしたくつろぎスペースがあって、 あ!ゲームがある!しかしチェスとかバックギャモンとかドミノ (倒さないで遊ぶんですよ)とか、スカしたものばっかり。

将棋とか麻雀はないのか~!かろうじてオセロがあったんで、 やる。すぐ飽きる。

…ここは孤島。ひょっとして、いや、気付いてはいけないのかも しれないが…ヒマなんですけど?

部屋に戻る。お!ビデオ見れる。しかし、やっぱりというか、 AVや男はつらいよ、などは無く、ナショナルジオグラフィック とか。あと、衛星放送も、プレイボーイチャンネルなどでは なく、CNN。

そんな事をしていると、何と恐ろしいことに、腹が減ってきた。 ルームサービスを見ると、お茶漬け2500円の文字が。 高ー!しかも、もう時間、終ってるー!ここにはコンビニも 自販機もない。孤島。朝ご飯を期待して、早く寝る。

朝ご飯はもちろんイングリッシュブレックファストのブッフェ。 といっても果物も野菜も高そうだ。初めて他の宿泊客を見る。 いやーみんな品がいいというか、年寄りというか…

都内の高いホテルに行くと、「金はあるが、品はない」客に 遭遇します。接待族とか、キャバ嬢とか、パチンコ屋不動産屋 系の方々。それから思いっきり無理して頑張ったリーチカップル など。

日本にはクラス(階級ね)が、ない事になっていますから、お金 の元の平等、資本主義における下克上があるのは、むしろ良い 事なのかもしれません。

しかし、ここ○島ホテルは、お金があっても決して来れません。 というか、存在自体が世間から隔絶されています。

法人会員費がいかほどか、それは全く見当もつきませんが、 なんだか大人の事情やら、いろいろな都合やら、見え隠れ しなくもないです。だいたい、この施設と人件費、これだけの 食事のクオリティを維持して経営として成り立っているとは 思えません。

という訳で、利用者も、生まれ落ちてお金の苦労をしないまま、 年寄りになったような感じの人ばかりでした。なんというか、 おっとりしているというか。

という訳で、お会計は6万円くらいだったかと。つまり食事だけ で2.5万円くらい?(後は朝食とサービス税かな) イタリアンで2万円は相当高い。過去の遺物的値段です。 リストランテ山崎とか、エノテカ・ピンキオーリとか、それく らいの値段でしょうか。高級の部類です。

帰り、超ボロPeugeot405(平成元年)は、しっかり車内まで ピカピカになっていました。恥ずかしいです。

その後、○島ホテルは、一般にも開放されたようです。 HPもありましたし、ずいぶん庶民的になっていました。

どう?みんなで行かない?
さてさて、昨日の続き

「葬式って愉快…でいいのか?」

この葬式の前、母ちゃんと喪服を買いに行った。せっかくだから (何かせっかくだか)普通も着れるような黒いスーツでいっか、 となる。当時大好きだったKCでいろいろ見ていると、気に入った モノが。しかし値札が付いていない。

私「これ、値札付いてないよ、いくらかなー?」

母『あらあら、タダだわ」

んな訳はない。

で、その葬式は、山形の半端な田舎、中山という場所だったん だけど、村全部が情報筒抜けみたいな場所で、しかもすっげー 訛っている。

もともと両親とも山形で、一応山形弁はバイリンガルの自信が あったんだけど、市内からちょっと離れただけで、全くわかん なくなってしまう。

「あーまりちゃん、んだだ、んだどれ、んだなあ」

「…ハァ?」

「んだからぁ、んだだ、んだどれ、んだだず」

全部ダに聞こえる。しかし、向うは通じてないなんて露ほども 思っていないので、単にバカな子だと思われる。

弟は、当時未成年だったにも関らず、さんざん飲まされている。 そして、私は「女」ですから、働かされる。

「隣組」が、葬儀の料理を作り、客人をもてなし、一段落ついた 後は…何と、今度は私たち喪主サイドが、「隣組」を、もてなす んだ。そういう習慣なのだ。

ほとんど寝てなくて、横浜から車で行って、知らない言葉も通じ ない人に囲まれ、KCのスーツでおさんどんする私。

公民館も、女総出で掃除。トイレ磨いていて泣けてきた。

そもそも(おいしくなかったけど)精進料理ですら、ほとんど 食べる時間なかったから、不眠不休不食である。

地方交付税で無駄に豪華な公民館の台所で食べた塩だけの おにぎり、美味しかったなあ。

このあたりからネジが切れてくる。

我々鈴木家はじめとする、関東従兄弟連合が反乱ののろしを上げ る。

「あーもう葬式嫌だー」

「カラオケ行かね?」

という訳で、みんなでバックレ、カラオケで歌いまくる。 じいちゃんごめん。

そして翌日、さあ今日でイベントは終わりだ。

「あーまりちゃんも、夜になったらお念仏すっから、来て けらっしゃい」

はあ…お念仏…何でしょうか?聞くと部落(ここの人達は、水平 社宣言などとは全く無縁にこの言葉を使う)の女衆が総出で 参加する葬儀の締めなんだそうだ。

そして夜。さほど広くない広間に、みちみちのおばちゃん、 おばあちゃん。みんなで車座になっている。

すると、年期の入った長い箱が出て来る。そしてコピー紙が配ら れるが、それには…歌詞?

箱から出てきたのは、巨大な数珠。直径10mはあろうかという、 笑っちゃうくらい、大きくて古い数珠がジャラジャラと手に渡さ れる。

そして…

「なんむ~あ~び~だ~んぶつ」

独特の節回しで歌いながら、鐘を叩き、超高速で数珠を回す回す 回す回す回す回す回す回す回す回す回す回す回す回す回す回す…

あまりの光景にあっけにとられる関東勢。

数珠にはいっこだけ大きい珠が付いていて、そこが回ってくる と、拝まなければならない。まるでウェーブのように、頭を 下げる女衆。

これまた時間が長い。「南無阿弥陀仏」で何十回か回した後は、 今度は二番の「南無お地蔵様」三番の「南無観音様」と続く。

「…もう耐えられない」

埼玉の従姉妹が一言残し、二階へ。私も限界。

私たちは二階で、布団に突っ伏し、声を殺してこころゆくまで 大笑いしたのでした。

その後、全員がマイ般若心経を手に、朗読×数十回などあり、 やっと終わり。

本家の従姉妹に、あれはスゴいな、と話したら、どうやら東北 地方ではけっこうメジャーな習慣らしく、岩手でもやったそう だ。しかし歌がもうちょっとPOPだったとか。

これ、知っている人、います?