人を嫌うのに理由はない【いじめ、閲覧注意】 | 虹を織り空を紡ぐ

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2016年10月、入籍して奥さんになりました。右も左もわからない新生活スタートです❗最近量産型になってます。あなたの心に留まったタイトルだけ読んでくださいね(*^^*)

柚木麻子さんの「終点のあの子」を読みました。小説、久しぶりです。
本の内容はいじめだけではありませんが、本記事の内容は、いじめについてになります。
不快な内容を含みますので、普段お読みくださる方も無理せずお戻りください。


終点のあの子は、女子高生たちの物語です。私の時もそうでしたが、女子高生って人生で一番無意味に残酷だと思います。

この本に出て来る少女たちは、全員どこか痛い女の子たちです。それぞれ違った手段で自己を確立しようとする、変に目立ちたがりな5人の少女たち。
その中で、地味な希代子が話題の中心に躍り出て、そこから一気に無視される存在まで堕ちるくだりがあります。
希代子は自分のことを悪く書かれた友人のノートを見た瞬間から、少しずつ刃を剥き、やがてそのノートをクラス中に公開します。


文字に書くと結構えげつないことをしているのに、特に罪悪感もなく行動に移す。

これを見ていて思ったのが、いじめに特に理由はいらないし、人を軽く嫌うのにも理由はいらない。いじめられてる子はアイコンに過ぎないんだなあと感じました。その子をいじめてるんだけど、それはたまたま選ばれただけ。本当は鬱屈とした気持ちをただ吐いているだけ。

高校の時、私はいじめにあって悩んでいたし、相手から憎まれていると思っていたけど、憎むほどのエネルギーを相手は私に持っていなかったし、誰でも良かったんだなあと気が付きました。

このブログを学生さんでお読みの方がもしいらっしゃった時のために書くと、
「あなたに暴言を吐く人たちは、あなたに言葉を発しているけれど、それはあなただからではなく、たまたま不幸の矢に選ばれた人に言っているだけです。私はこのことに気づくのに15年もかかってしまいましたけど、どうか早く気づいてください。」

もちろんいじめはこの例ばかりではなく、根が深いものもたくさんあると思います。ですが、アイコンとしていじめられてる人も結構いると思うのです。