先日11日は結婚9周年記念日であった

 

親をはじめ周りからオマエは結婚に向いていないだの

主婦なんてムリだの言われていたが、ここまで結婚生活が続いているのは

私の努力ではなく、旦那の努力と妥協と我慢のたまものであることは
間違いナス☆

 

結婚9年、知り合って11年になるが私は今だ旦那の好きな食べ物
嫌いな食べ物を
よく知らない。⇒ やっぱ妻失格♪

 

この前旦那と家具を見にだんなの生まれ育った街まで出かけた。

家具屋が並んでいる通りで、イケヤよりちょっと高いけど、
デザインも質もいいので
この辺で探し物をすることが多い。

 

物色していたら旦那が”お腹すいたからパン買ってくる”と

向かいの小さなパン屋に走っていった

なにやらレジのご婦人と立ち話をしている

 

”パン屋さんの人たち知っているの?”と戻ってき旦那に聞いたら

”うん、あそこはボクが子供の時によく買いに行っていたんだ~ 
50年は続いているんじゃないかな 久しぶりに会って
懐かしくて
話し込んじゃった”

 

へ~~~ つぶれては新しい店がたち、歴史ある街並を守るよりぶっ壊して

ブランド街にしたりホテル立てて観光客呼んで利益出すことを重視する

香港人が多い中、50年以上続いているってすごいね~

 

で、何を買ったのか袋の中を見たら葡萄パン。

パン生地に干しぶどうが練りこんであるだけのシンプルなパン

”これボクが子供の頃のお昼ご飯だったんだ”と旦那

 

旦那は幼少のころかなり貧乏で、自宅から学校までバスで通う
同級生が
多い中、お小遣いどころかバス代ももらえず、学校まで30分以上,

それも坂道の多い道を歩いて通学したそうだ

 

運動らしい運動をしていないのに他の香港人より体力があるのは

この頃培われたのだと思われる

 

今の香港の小中学生は学校給食がほとんどだが、
旦那が子供の時は(30年前?)

各自ファミレスやテイクアウトのお弁当を購入したり、自宅に帰って

お昼ごはん食べてからまた学校に戻るなど色々あり、

旦那はと言えば、”ランチ”と言ってお母さんからぶどうパンを
持たされていた。。。

 

 

育ち盛りの10代、ぶどうパンだけで足りるわけがなく、学校の購買部で
カップヌードルとか
ゆで卵とか、ポテトチップをしょっちゅうかっぱらって
食べていたそうで
一度購買の人に見つかってしまい
”お腹空いてつい出来心でやっちゃいました!!
もうしません”
と泣いて謝ったら、購買の人もいつもお腹空かせて青白い顔している

旦那がかわいそうになったのか、なんとか許してもらって事無きを得た。。

が、その後もかっぱらいを続行。。。。。(ヲイ)

まるで終戦直後の話か???と思ってしまう

 

”つかまったのは一回だけ~~購買部のおっさんチョロイチョロイ☆”
と自慢する旦那。。。。

やっていることは犯罪だが、生きることに関してたくましいのはやっぱり
香港人の血か

 

”でさあ、一度クラスの不良グループに”ボクも不良になりたいから

仲間に入れてくれ!”って頼んだら、ダサくて貧乏臭い服で
おまけに靴下に穴あいてたボクの格好を見て”貧乏人お断り”

って言われちゃった。不良になるのにも金が要るんだよーーっ!!!”

と旦那の話。

 

それが10年後、旦那は警察官になっているのだから大笑いである

 

”で、子供の頃の思い出が一杯詰まっているブドウパンが好きだとは
知らなかったわ”
と言ったら”いや、あの頃の貧乏でお腹空いていた時代を
思い出すからあんまり好きじゃない~~
今なんとなく食べたくなっただけ”

と、旦那は焼きたてのぶどうパンを半分ちぎって私によこした

 

甘くておいしいぶどうパンだったけど旦那にとってはあんまり甘い味は

しなかったのかもしれない