セカンドキャリアとしての日本語教師   【定年後編】

はい、可能です。これは、私の職場に関してですが、定年後のセカンドキャリアとして、日本語教師になって、バリバリと働いて、ご活躍されている方がいます。

 

  日本語教師の年代別のデータ

  では、一般的に定年と言われる60歳以上の先生方が、全体のどのくらかを見ていきましょう。こちらは、文化庁が実施した、令和4年度の「日本語教育実態調査」の「年代別日本語教師等の数」のデータです。これによると、ボランティアの先生を含め、44,030人の日本語教師の方がいらっしゃいます。そして、年代を見ると、10代~70代以上の方と幅広い年代層の方で構成されており、その中でも、60代、70代以上の日本語教師の割合は、全体の約35%を占めています。実際、私が勤務している日本語学校には、前職をワケあって定年前に辞められた方や、定年後に日本語教師を目指し、「日本語教師養成講座420時間」に通い、資格取得し現場で活躍されておられる方がいらっしゃいます。

 

  前職ではどんな仕事をしていたのか。

では、セカンドキャリアとして日本語教師をされている方の前職は、どんな事をされていたのでしょうか。きっと、教育関係の仕事をして、語学を使う仕事をしていたんだろうと思われがちなんですが、実はそんな事はなく、全く関係ない仕事をされていた方もいらっしゃいます。ここからは、私の経験をもとにお話しします。確かに前職で、小・中・高の先生など、教育関係の仕事をしていたという言う方もいらっしゃいます。しかし、そんなに多くはなく、それよりも、営業職をしていた、事務職をしていた、アパレルの販売員をしていた、県庁の職員をしていた、ずっと専業主婦だったなどなど、日本語教師とは無縁の仕事をされていた方の方が多いと感じます。

 

  まとめ

日本語教師は、定年後のセカンドキャリアとして、可能な職業であります。現在、一緒に働いている同僚の先生方もとってもパワフルで、毎日生き生きと授業をされています。人生経験が豊富な分、私は仕事とは関係ない、個人的な悩みをよく相談してアドバイスをいただいています。私にとっては、素敵な人生の先輩です。

 

日本語教師は2024年4月から国家資格になり新制度がスタートします。

日本語教師について詳しくしりたい、今後の新制度について知りたい方などの、相談を受けております。