それは、自分の知識に限界を感じたからです。

 

私は「ニューヨークアカデミー」というところで「420時間日本語養成講座」を受講後すぐに日本語教師としてスタートしました。

 

最初は、90分の授業をどうやってやり過ごすか、学生から質問されてわからなかったらどうしよう、ずっとしゃべり続けられるのかと自分のことで精いっぱいな日々を送っていました。

 

そして時が過ぎ、教える学生のレベルも初級、中級、上級と一通り教えて、だんだんと慣れていきていました。しかし、その頃から学生からの質問をうけるたびに、自分の持っている知識だけでは、質問にたいして自分が納得した説明ができないと気づきはじめました。そんな説明を聞いて、学生が分るはずはありません。最初は恥ずかしながら、見て見ぬふりをしていました。しかし、私の説明を聞いて、明らかに納得していない学生の顔を見て、「ちょっと待てよ。私はプロフェショナルな仕事をしてないよな。これじゃあ、日本語教師って言えるのか。」と悩むようになりました。そして色々考えて考えたすえに私のたどり着いた答えが「日本語教育能力検定試験」だったのです。今まで、ずっと受けるのを避けてきた「日本語教育能力検定試験」だったのです。結局、このハードルを越えなきゃいけないなと2022年の1月に腹をくくったのでした。

 

これが私の「日本語教育能力検定試験」を受けた理由でした。