まりきょう

まりきょう

たべもの、のみもの、舞台などをたしなむ
アラフォー年女、藤麻梨子のもろもろ。

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この作品と出会えてよかった。
いつも
そう思える NODAMAP
昨年、観劇した『 フェイクスピア 』





終わるころには
嗚咽漏らさんほどの爆泣き。。。
一緒に見ていた友人にドン引きされるほど(笑)

読売演劇大賞の大賞・最優秀作品賞を受賞されて
配信もスタートしたとのことで #時差投稿

野田さんの作品は、
小説のような演劇と思っていて📕

演劇なのに、
創造と妄想を付け加えられる余白が
大いにある作品ばかりで、刺激的。

本当に、演者さんも毎回素敵だし。
舞台も、シンプルだからこそ、
いろんなシーンに見えてくるから不思議♥️

________ここからネタバレ________

フェイクスピアと言う題名だけで、
勝手に、セリフが多い作品なのかな…
なんて身構えていったけど、
やっぱり、変な先入観を持ってはいけなかった…

劇場に入れば、
白い坂が設置されただけの舞台。
始まりは、恐山。

美しき高橋一生さん一つの匣をかかえ、
寝ているところから始まり、
白石加代子さんが、
白石加代子さんとして出てきて
イタコとして口寄せするところから
物語は始まる。

この匣自体、そして匣の中身を探るため
いろいろな人が高橋一生さん演じる「mono」に近づいていく。

そのなかで、サンテグジュペリの星の王子さまや
シェイクスピアの名セリフ、他の作品や、時にはラップも出てきて

もはや、笑わせたいのか、
舞台上が生死のどちらの世界なのか、
舞台上の立っている人物が誰なのかがわからなくなる

そして行き着く真実は、
monoが抱えるコトノハの入った匣は
墜落していく飛行機のボイスレコーダーで
コトノハは、残された機長らの言葉だった。

死を目の前にした、
生きるための懸命な叫び
そこから
死を覚悟した、
生きる人(家族)への言葉へうつり
最後は匣のみが残る

SNSや、巷では嘘も含まれた言葉もあって、
でも、真実や素敵なことをうみだすのも言葉。

だからこそ、大切に言葉を使いたいと、
だからこそ、しっかりと命をまっとうしたいと、
そう思える作品でした。

配信も見る👀✨