ランジェリーショップ | 女の子になりたいな

ランジェリーショップ


一週間後の金曜日、お仕事が終わってから
Tさんとお会いする約束をしました。

でも、不安もいっぱいです。
お仕事をしていても、その日のことをあれこれ考えてばかり。

「やっぱり、初デートには新しいおしゃれな下着で」って思って、
お昼を早めに済ませ、何度かお買い物をしたことがある下着
のお店にいきました。

ファッションビルの2階に入っている、小さなお店です。
40歳くらい(かしら?)の素敵な大人の女性が一人と
アルバイトの女の子がいつも接客してくれます。

初めてそのお店に行ったとき、もちろんスーツとネクタイ
でしたが、「プレゼントですか?」と声をかけてくれたのが
「大人の女性」の方でした。

別の下着のお店では、何度かお買い物をしたことが
ありますが、いつもドキドキします。色とりどりのラン
ジェリーがまぶしくて、どぎまぎしてしまいます。

その人は、そんな、私の様子を察したのか、やさしく微笑ん
でくれました。

「あの。。。自分で、身につけたいのですが・・・」
お店にはほかにお買い物している女性もいないのに、
私は小さな声で答えます。

「大丈夫ですよ。どんなものをお探しですか?」
恥ずかしがる私を気遣ってくれる言葉に、
「ブラとおそろいのショーツを・・・」って、勇気をだして
言えました。

それ以来、そのお店では、ほかにお客様がいないときには
試着室で実際に身に着けてお買い物をしていました。

店長(その女性)は、「下着はきちんと体にあったものを身
に着けていただくもの。かわいいのもが好きっている気持ちは
女性も男性も関係ないもの」っていってくれます。

インポートものが中心で、サイズ表示とかも難しくて、店長が
いくつか私のサイズに合いそうなものを選んでくれます。

「今度、デートなんです」って明かすと、「それじゃ、かわいくって
セクシーなのがいいわね」ってにっこり笑ってくれました。