できました! | CRPSと生きる!ど根性マリちゃんの七転び八起き日記 〜幸せになるのは難しくない!〜

CRPSと生きる!ど根性マリちゃんの七転び八起き日記 〜幸せになるのは難しくない!〜

複合性局所疼痛症候群(CRPS)と暮らしています
四肢の強烈な痛みと運動機能障害(廃用症候群)に苦しめられる日々ですが、猫とのんびり幸せに暮らしています
闘病のかたわら慶應義塾大学通信課程を卒業し、現在は日本語教員として奮闘中!
台湾が死ぬほど大好き♡

やっとビックリマークやっと!!

卒業論文が出来上がりました〜爆笑





じゃーん!!

ん〜
モザイクを入れると
いまいちかっこよさが伝わらない…えー?

上のモザイクが大学のマークで
下には私の名前や所属が入っています


印刷屋さんに
キレイにカッコよく製本してもらったら、
大したことない論文でも
何だか偉い人のすごいものに見えてくるから
不思議よねニヒヒ

プロの仕事って素晴らしいキラキラ


本文だけで
75ページ、約55,000字…
思ったより大作になっちゃったあせる


昨日、
諸々の書類と一緒に大学へ送りました



で、こっからは
ちょっと専門的で長いお話になりますぶー






「選択的人工妊娠中絶による
障害者排除の倫理学的考察」


カンタンに言うと

妊婦さんが、
お腹の赤ちゃんに障害が見つかると
95%近くが中絶(選択的中絶)してしまうけど、
それは障害者を排除する行為で
倫理的に許されないよね、
という内容


この論文を書くにあたり、
たくさんの先行研究を読んで
選択的中絶の現状、
障害者の歴史や福祉に関すること、
先人がしてきた障害者殺しの歩み、
障害者と健常者の関係や心理的なこと、
日本社会のあり方、
人間の幸福について…
など、さまざまな分野にわたって
勉強しました

ブログなんかで
実際の妊婦さんの話を読んだりもね


もうね、
悲しくて悔しくて泣いてばかりでした

あまりに辛くて
しばらく手が止まったままだった時期も
あったりして


だって…

障害があるからって中絶する(殺す)って、
自分を否定されてるみたいな気持ちに
なるんだもん…


でもね、
障害児だからって中絶とか絶対に反対だ!
と思って書き始めた私だけれど、
今となっては中立なんです

倫理的に正か不正かで言えば
間違いなく不正だとは思う

けど、
やっぱり障害者が絶対的に嫌いな人って
一定数いるのも確か


そういうのはもちろん
それまでの教育や周りの環境が
良くなかったんだろうけれども、
大人になって一朝一夕に価値観を変えるのは
難しいこと

だから
良心に訴えて選択的中絶をやめさせるのは
絶対に不可能で、
どうしてもやめさせたいなら
法律で禁止するしかないと思う

(もっとも社会は肯定的ですが…)


と言ってもね、
私がいざ妊婦になったら
障害児でもなんでも構わず生みます

だって
せっかく生まれようとしている命…
殺せないよ

日本の福祉は欧米諸国に比べれば
少々頼りない部分はあるけれど、
それでも今はかなり充実してきていて
金銭的にも肉体的にも
絶対に育てられないってことはない

少なくとも
中絶しなきゃならないほどではない

それは自分も今そう感じてるし、
今回じっくり調べて分かったこと



それにね、
ここでは何度も言ってることなんだけど

中絶してまで健常な子を生んだって
その後障害者になる可能性は十分あるし、
障害者はイヤと言っているアナタだって然り

いわゆる障害者の大半は
生まれた後に病気やケガによって
障害を負った人

人間は誰でも生きていれば
障害と隣り合わせで、
別に特別なことではないのです


ちなみに日本には
成人だけで1000万人近い人が
障害者手帳を持っていて
いわゆる「障害者」を名乗ってるわけですが、
障害者以上健常者未満の人も
たーっくさんいます


言葉を選ばずに言うならば…

たまたま健常者に生まれてきただけの分際で
自分の努力でも何でもないのに、
偉そうに障害者を排除してんなよむかっ

アンタだって
明日障害者になるかもしれないんだぞ
覚えとけヴォケムキー

ってこと


すみませんあせるあせる

私がまだ全然動けなかった時代に
当時の友人が

「私はこれからも大きなケガとか病気とか
ならない自信があるの、
障害とは無縁の人生だと思う

だから障害児とか絶対無理」

って言い放たれたことを
思い出してしまいまして…ショボーン

(その後ソッコーで縁切りましたあせる)



よく障害者は
不幸だとかかわいそうって言われるけれど、
実際にアンケートしてみると
例えばダウン症の人はなんと90%以上が
5段階評価の5「毎日幸せ」と答えてるんです

逆に健常者はというと、
回答の平均が
3の「どちらでもない」と
4の「どちらかと言えば幸せ」の間

さらに毎年2万人以上の自殺者や
何百万人規模の精神疾患患者がいることを
考えると、
必ずしも障害者は不幸で
五体満足に生まれた健常者は幸せ、とは
言えないのが分かります


もちろん、
この2つのデータだけで
断定はできないけれどもね


障害者を不幸と思うのは
健常者が健常者のものさしで測るから
そう思うだけ

幸不幸は主観的なもので
他人が決められるものじゃない

障害者は意外と幸せに生きているのよ、
というのが本当のところ



卒論はよく
「オリジナリティがあること」が
必要だといわれます

要するに、
別にコレといった大発見とか
なくていいんだけど、
ただただ先行研究を並べただけではなくて
何かしらオリジナリティを持たせないと
論文として意味をなさないよ、
ということらしいですキョロキョロ


私の場合は

「当事者(障害者)から見た
障害者排除の研究」

というのがミソにやり


やっぱり研究者ってみんな健常者で、
上から目線だったり他人事だったりな論文が
多いのです

だから

「まぁ確かにそうなんだけど、
なんかちょっと違うんだよねぇえー?

「そう思ってくれるのは嬉しいけれど、
実現は不可能だよ。
それよりも…の方が現実的では?うーん

なんて感じる研究者を
よく見るのです


そりゃそうだよね、
どれだけ賢くて
それだけを研究してきた専門家でも、
自分のことじゃないんだもの


だからね

当事者の目線で、
当事者にしか気づかないことや
分かりえない気持ちを中心に研究したのが
私の卒論なのであります上差し


まぁ、
そんなカッコいいこと言ってても
所詮は学士論文のレベルなので
大した出来ではありません笑い泣き笑い泣き笑い泣き



でも、2年以上かけて
私なりに一生懸命考えて、書いて、
自分史上初の大作を作り上げて
印刷屋さんに製本までしてもらって…

もう本当に達成感でいっぱいだし
自分を褒めてあげたい気分デレデレ



次の関門は9月の卒業試験です

論文審査といって、
自分の卒論を先生方の前で発表して
学術的にOKか審査を受けるのです


ゲッソリゲッソリゲッソリヒョエー


…というと
何だかすっごく恐ろしい儀式に
聞こえるけれど、
形だけみたいなものらしいので
そこで落とされる心配はほぼないそうキョロキョロ


で、でも、

緊張…ゲロー




7月8月は完全に暇なので、
何か短期のバイトでもやろうかなぁ〜

秋の資格試験シーズンに向けて
勉強も…はてなマーク


とにかく、
何か新たな目標を設定しないと
燃え尽き症候群になっちゃいそうで滝汗



ってことで
学生生活最後の大仕事「卒論」、
終了しました〜爆笑ラブラブ