その人も、


その人も、


あの人も、


あの人も、


その人も、


さっきも、今も、これからも、これまでも、


何人も、何人も、何人もの人に、


すれ違って、すれ違って、すれ違って、


そして今日も、明日も、あさっても、


何度も、何度も、何度も、


ただ、


本当にただ、


通り過ぎてゆく。


それが世界中で繰り返されていて、


その一人、一人に、


それぞれの、


一つきりの、


人生がある。


幸せだったり、


不幸せだったり。


何にもなかったり。


そして、


すれ違う私にも、


たった一つきりの人生がある。


今の私には何にもない、


そんな風に思いながら、


上る坂道。


あの人や、その人と、


すれ違いながら。


あの人や、その人と、


違う私だけの人生を、


生きている私。


今日も生きている私。








linda

『リンダ リンダ リンダ』 (2005年/日本)

監督:山下敦弘

キャスト:ペ・ドゥナ 、前田亜季 、香椎由宇 、関根史織 、三村恭代 、ほか


ブルーハーツが流行っていた頃、私は中学生だった。

映画の主人公達より若かったあの頃から今まで、

一度も興味をもったことがなかったブルーハーツ。


ブルーハーツが流行っていたあの頃に

生まれ、今まさに青春を生きる若い子たちが、

時代だったり、背景だったり、人となりだったり、ジャンルだったりという

雑音に惑わされることなく、

偶然入れたカセットから流れ出すメロディに

訳もないテンションで1つになるシーン。

それがブルーハーツなんだなぁ。。

生まれてはじめて興味をもった。そしてCDを買いに行った。


ストーリーを振り返るとたった4日間の物語。

出逢って、練習して、ケンカして、練習して、告白されて、

練習して、告白して、うたって、そして親友になった。

たった4日間で・・・というストーリーだが、

彼女達が選んだ曲がブルーハーツだったからだと

妙に説得感がある。


出逢った瞬間に友達になる

       ↓

知ってても知らなくても聞いた瞬間に歌える

       ↓

リンダ リンダ リンダ


タイトルで「なんでブルーハーツ?」と思う人に是非見てほしいです。

別に何でもないストーリーにブルーハーツというグループが

注ぎ込むエネルギーを是非、感じてみてください。

そして私みたいにかなり遅咲きのファンになってください(笑)


書き込みする前は、

ブルーハーツの話をするつもりじゃなかったんだけどなぁ。

でもそれがこの映画のすべてだからいいのかぁ。


“僕の右手を知りませんか~”


ペ・ドゥナがうたう「僕の右手」最高!