「精神科薬物治療を語ろう」でジプレキサが効く人について書いてある106ページを読んでいます。

 

まず、ジプレキサは統合失調症の発病する前のいろいろな身体的な違和感に効くそうです。

 

また、緊迫困惑気分が出てきたというときもジプレキサを使うとか。

 

それで、気になっているのは

 

偽神経性統合失調症という概念です。

 

表層的には強迫、恐怖、心気、離人などの神経症が現れ、またつねに慢性の不安に支配された状態。10%が統合失調症に移行するが、それ以外のものは症状を持続するとされる。

 

比較的少量のジプレキサが効くそうです。

 

うーん、娘の症状に似ているような?はじめに統合失調症と診断されたときの状態が、強迫性障害のようなこだわり、幻聴、被害妄想、離人感、身体的な症状でしたね。

 

発達障害についてはまだよく理解されていないときの論文のようなので、今はどうなのかな?発達障害では前帯状回が過活動だと強迫性障害のような症状があります。離人感も自己と他者が曖昧だから起こりやすいし・・・・・。

 

 

ジプレキサ、効いていたけど娘は太るから嫌と言って飲みませんでした。

 

ネットで、偽神経性統合失調症について調べてもなかなかでてきません。

 

https://webview.isho.jp/journal/detail/abs/10.11477/mf.1405102762

 

この偽神経症性統合失調症は,その当時統合失調症と神経症の境界に位置するものとされていた境界例borderline caseの中からある一群を,その名称にあるように表面的には神経症の形をとっているがその実,統合失調症の1亜型であるとして取り出し,提唱されたものである。統合失調症であるとの根拠を確実にすべく,第2論文ではE Bleulerの基本症状に沿う形で思考と連想の障害,情動制御の障害,感覚運動機能の障害と自律神経機能の障害が1次臨床症状として挙げられ,また統合失調症であることを実証すべく,第3論文では109症例の5~20年の追跡調査において20%の患者が短期間の精神病的エピソード(小精神病micro-psychosis)を示し,かつそのうちの半数が定型的な慢性統合失調症に陥ったことが述べられている。

 

 

慢性的な統合失調症に移行する例もあるから気をつけようと思います。

 

統合失調症は症候群なので経過はそれぞれ違います。精神病に移行するかどうかは中期的に追跡調査しないとわからないですね。

 

娘は短期間の精神病的エピソードがありましたが2にリグラムのロナセンを2年服用して落ち着いて今は少量処方になりました。