「もうひとつの脳」を読むと、聴覚過敏の原因もアストロサイトの調節、制御する機能が関係しているようです。

 

以前、映画「銃」でカフェのシーンで、主人公の虹郎君と広瀬アリスさんの会話が聞き取りにくくて、周囲の他の人のテーブルの声まで聞こえる様子が娘の音の聞こえ方に近いことをブログに書きました。

 

大抵の人は自分にとって必要な情報を選択していて、どんなに周囲がうるさくても自分が注意を向けたい人の声を聞き取ることができるんです。でも、娘には難しい。必要がない音まで拾ってしまい、情報をまとめることが難しくて頭が混乱したり、パニックになります。情報を減らしてあげることが必要なんです。

 

この無意識にしていることはグリア細胞の働きなんです。

 

脳の中ではどのようなことがおこっているのか?

 

本から引用すると、

 

P471

 

シナプス発火とグルタミン酸が放出をきっかけにアストロサイト内でカルシウムの上昇がおこると、そのアストロサイトからアデノシン三リン酸(ATP)が放出されることを見出した。

ATPの分子は、コア分子であるアデノシン三個のリン酸分子が結合して構成されている。ATPは、放出されるとただちに三個のリン酸基を失って、アデノシンのコアデノシンだけが残される。これは(第13章で睡眠の調節に関して論じたように)抑制性の神経伝達物質である。

アデノシンは、シナプスの刺激を受けたアストロサイトから拡散されて、同じニューロン上にある離れた別のシナプスの強度を低下させる。

 

海場における精神集中の調節に関与している。

 

アストロサイトが、周囲にあるシナプスを抑制して、私たちの記憶中枢に対する特定の入力を際立たしている細胞であることを知って、多くの人が衝撃を受けた。

 

アストロサイトがシナプスの強度を調節していることが判明されています。

 

 

つまり、必要な情報はシナプスの強度が強化されて、必要がない情報は抑制されるのです。

 

 

ATPはエネルギー代謝ですが、アストロサイトではシナプスの強度の調節の働きがあり、二人の子どもはATPが不足していることで調節がうまくいっていないのかな?

 

発達障害ではATPを増やすことがとても大切だと思います。

 

考えられる対策は

 

少量のリチウム、タウリン、Lカルニチンあたりかな?