テンプル・グランディンさんの本には
自閉症を生み出す遺伝子は、アインシュタインやモーツァルトのような人間を誕生させた遺伝子と同じらしく、どちらになるかは程度の問題のようです。自閉症の遺伝子がほんの少し発現するときには、きわめて創造力に富む、聡明な思想家が誕生します。ところが多すぎると、思い自閉症や、言葉を話さないなど、大きな障害をかかえた人になるのです。(P308)
と書かれています。ダニエル・タメットさんも生物学的に天才と精神病にはつながりがあると書いています。
100人に一人の遺伝子が淘汰されないことの意味はなんでしょうか?
ボーっとしているときアイデアが浮かぶことは幻聴と似ているようです。
幻聴で病的なものは自分の内側からのものか外側か区別ができないときです。浮かぶからすべて病気というわけではないです。
天才的な人はボーっとしているときアイデアが浮び、それを絵などの芸術、あるいは研究に生かしています。
いろいろな支援がありますが創造性を生かす仕事につける支援ってあまりないと思います。
もっと脳の特性、優位性を生かせる社会の支援があったら発達障害、精神病に対する偏見、差別もなくなると思います。
遺伝子の発現は環境調節で違います。
少しでも病気が軽くなれば創造性を生かすことも可能なのにそうした道がなかなか開かれないのが残念です。
発病の危機があって発病しなかった人は、この特性を生かすことができるそうです。
治療には根気がいりますが、希望をもって支援したいです。