オリヴァー・サックス教授の本、もっと早く読んでおけばよかった。わたしの子どもの資質を理解することはかなり大変で、ほとんど症例がありませんでした。

 

しかし、同様な方がいて、どのようなメカニズムが少しわかりました。「心の視力」本当に見るということについての理解が深まります。

 

息子の視界がよく変わることも不思議に思ったのですが、多分、神経伝達物質のバランスがよく変わる?あるいは安定していないのだと思いました。アンフェタミンを服用したときのようなバランスがよい状態です。

 

 

アンフェタミンは知覚に著しい変化を引き起こし、視覚心像と視覚記憶を劇的に強める可能性があるそうです。

 

息子はドーパミンが少ないときは映像が浮かばなくて、絵がつまらなくなるんです。

 

視覚心像は頭の中の映像です。そして、視覚記憶が優れているので、見た物を頭の中で上下さかさまにしたり、別の角度に変えたりしてそれを絵に描くことができるんです。資料は頭の中にあるので、何もみなくても描けます。

 

画家にはそのような資質がある人は結構いるみたいです。

 

また画家のチャック・クロースがかなり重症な相貌失認だとか。

「誰が誰だかわからないし、現実の空間に入る人の記憶は基本的にまったくないが、写真のなかで平らにすると、そのイメージをある程度記憶に収められる。平らなものについては、ほぼ正確な記憶力と言えるものが私にはある」(チャック・クロース)

 

 

この方の絵、観た事がありますが、一番人がたくさん立ち止まっていました。

 

他に、池谷祐二先生、俳優のブラッド・ビットが相貌失認です。

 

相貌失認では顔の区別は苦手でも、表情は敏感にわかるそうです。