- 幸福な遊戯 (角川文庫)/角田 光代
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大好きな角田光代さんの小説です。
そしてデビュー作でもあります。
幸福な遊戯は、男2人と主人公が同棲するという話。
恋人という関係ではなく、居心地のよい生活だったけど、一人は夢の為に、もう一人は愛の為にその生活から離れていく。
家族関係にトラウマをもつ主人公がやっとみつけた「幸福」の空間。
いつまでも続くと思っていたのに、壊れる。
2作目の無愁天使は、母の病死でバラバラになる家族、狂っていく主人公の話。
母が病気のときは家族みんなで助け合っていたのに、いつしか治療費で家計は苦しくなり、
母の変わり果てた姿を見て、殺してあげようと思う主人公。
そして一人になった主人公は、生活の為に風俗で働き、一人の男と出会う・・・
3作目は銭湯。演劇の夢をあきらめ、就職した主人公。母親から毎月送られてくる手紙、銭湯で見かける女性。
主人公は幸せとは何か模索する。
3作とも「幸せ」を求める女性が主人公。
幸せは永遠に続かない。
果たして幸せとはなにか?
自分の存在意義は?
ということを模索している。
そして、同じ経験をしているわけではないけど、自分に重なってしまう瞬間がありました。
角田さんは日常の生活のだれもが感じる気持ちを描くのがとてもうまい。
このままでいいのだろうか?
自分はなにがしたいのか?
幸せはなんだろうか?
結婚とはなんだろう?
共感と夕焼けのようなせつなさを感じる3作でした。