先輩の編集者に渡すものがあり落ち合ったのが銀座。

夕飯時だったのでご飯をたべようということになった。

そこで訪ねたのが編集者知り合いのすし屋。

銀座ウエストの近く。

ところが、店は不況の折だろう、閉めていたのだ。


そして、以前銀座のビルの真ん中に二階建ての木造

家屋で有名だった「江戸銀」というお店にいってみた。

おでんが美味しくて、昔新橋芸者のお世話をしていた

という粋な女将さんの店。

もう10年ぶりだろうか。しかし・・・

そこは、ビルに変わりBARになっていた。


仕方なくちょうど前にあったスペイン料理の店に

はいった。

そうしたら、店の人が、その江戸銀の女将さんのこと

を知っていて、数年前に亡くなったことを話してくれた。

引き継ぐ人がいなくて、ビルになった話もしてくれた。


なんだか言葉をなくした。


とはいうものの、スペイン料理店でパエリアまでたべ

たのに、たこ焼き屋の「たこ八」にも梯子をした。

私の食欲と社会経済は反比例だった。


変わりゆく銀座。

ちょっと溜息。