先週末、金曜日の会社帰りに近所のカフェに行くと、バスケットにリンゴりんごを入れたお客さんとおぼしき人たちが続々とレジにやってきていました。

レジには「庭のリンゴをとるのを手伝ってください。お礼にコーヒーやケーキをサービスしますコーヒー」と書かれているではありませんか。

フィンランドのこういうゆる〜い感じ、好きだなぁ。リンゴ狩り、お手伝いしようじゃないのウインク

コーヒーもケーキも食べた後だったし、このカフェ、なんと夏のみの営業なので今年もあと2日で閉店。2日とも用事が入っているから、今年はこれが最後の利用のつもりでやってきた私たち。だから無料コーヒーやケーキは望めないものの、こんな経験なかなかできないじゃないの、とカフェのお姉さんからカゴを借りて、裏にある庭に繰り出しました。

低いところのリンゴはとり尽くされていて、赤いリンゴは木の上の方ばかり。


よーく探せば、手に届くところにも、あった、あった。


青リンゴなのか、まだ紅くなっていないのかよくわからないけれど、手に届くものや、木に登って枝を揺すって落ちてきたリンゴをカゴに入れていきました。リンゴと共にギリシャ人の夫も落ちてきたのにはびっくり。


日本のリンゴとは違ってこーんなに小さい。


『奇跡のリンゴ』の本で、リンゴを無農薬で作ることはほぼ不可能と言われている、ということを知りました。今、私たちが食べているリンゴのほとんどが品種改良や農薬のおかげで実ったもので、リンゴの原種というのはとても小さいものだそう。フィンランドの野生のリンゴは、とっても小さく、もちろん農薬は使っていないし、きっと原種に近いんじゃないかな?種が多いので、皮をむいたら食べるところがほとんどないくらいなのですがウインク 収穫したリンゴはお店に渡して、失敬したリンゴをかじりながら家路に着きました。

翌日土曜日は、郊外までブルーベリーとラズベリー狩りへ。7月に露地物のイチゴを採りに行ったばかりなのに、8月にはもうブルーベリー狩りとは、フィンランドの夏は本当に短いのです。


先月たくさん採ったイチゴは、一部をジャムにした以外は冷凍庫にしまい、冬の間のビタミン源にするのがフィンランド流。我が家も冬の朝ご飯は解凍したイチゴをヨーグルトに入れるのが定番です。


しかし。

今年は雨が少なかったためにブルーベリーもラズベリーも不作だそう。

毎年のようにラズベリーを採りに来ていたところには、全くラズベリーはなし宇宙人くん


少し車を走らせ、ブルーベリーの茂みを見つけました。


いつもならたくさん実っているブルーベリーも、わずかに見つかるという程度です。


ところで、フィンランドのブルーベリーは森の中で見ると本当に青くて、だからブルーベリーというのねぇ、といつもしみじみします。

2人で1時間近く採っても、たった1リットルだけ(このタッパーの容量は2リットル)。ひとつだけ赤いのはリンゴンベリー。リンゴンベリーもあまりなかった。。。


冷凍するほどはなく、ナマ食で消費できそう。

こんな風に自分が食べるものを自らの手で採るしあわせニコニコ そして自然の中で過ごせる時間の豊かさ。ベリーの収穫はあまり芳しくなかったけれど、フィンランドの森の豊かさや、森の中の新鮮な空気に感謝したのでした。