今週は息子と私の誕生日の週でした。私の誕生日が予定日だった息子は、予定より2日前に生まれてきたので、2人の誕生日はたったの2日違い。 

そんな我が家の誕生日ウィークでも主人は海外で仕事。私も先日夏休みを取ったばかりだから、せっせと働いています。朝、小熊を保育園に連れて行き、昼は仕事、夕方保育園に迎えに行き、家で少し仕事をしてから、夕食作り、翌日の自分のお弁当準備、子どものお風呂、絵本読み、就寝。

もともと私はショートスリーパーなのでなんとか回っている、いわゆる「ワンオペ」の日々。

小熊のお誕生日には普段より少し楽しい雰囲気を、と画用紙を飛行機や象の形に切って壁に貼ってみたり、ケーキを焼いたりしましたが、平日ということもあって、それだけ。


1日置いて自分の誕生日。

あ…休暇申請すれば良かった、と前日の夜に思う。

日本の夏休み、しかもお盆の時期に誕生日が重なる私は、子どもの頃から誕生日は家族との旅行先で過ごすのが恒例でした。都内出身、親戚もみんな都内在住(しかも同じ区内)、という、帰省する場所もない両親は、近場の静岡や山梨、長野に私と妹を連れて行ってくれ、旅先で誕生日をお祝いしてくれたものでした。そのため、

誕生日は常に非日常、ワクワクが必要!

という感覚で育ってしまいました。

大人になってからも、スリランカのホームステイ先で盛大にお祝いしてもらったり。ちょっと遠征して、静岡の海に行って花火を見てお祝いしたり。

期せずして都内で誕生日を過ごすことになった年も、「誕生日は仕事をせず、好きなことをする日」というポリシーを貫き、会社を休んでアイススケートリンクに行ってみたり、好きな文房具をのんびり見るために銀座の伊東屋に行ってみたり。

ヨーロッパに住んでからは、住んでいる国で誕生日を迎えたことはなく、主人とどこかに旅をして旅先で祝ってきました。

が。

今年は休暇申請忘れた…。

意外に小心者の私、先日長期休暇を取ったばかりで、また休暇をとることに気が引けたというのも理由なのですが。さらに同僚が、月曜日に「今週金曜日お休みいただくことにしました」と言ってきた時、それが自分の誕生日であることに気づいていなかった…宇宙人くん ごめん、自分…

そんなわけで、今年は仕事。社会人になって20年以上で初の仕事バースデーもやもや

ヨーロッパでは誕生日の人がケーキを焼いたり買ったりして、オフィスで振る舞う風習があるので、早起きしてケーキを焼いてみる。

余熱も冷めないうちにタッパーに詰め、寝ている小熊を無理矢理ベビーカーに入れて、いざ出陣。なんだか誕生日感ゼロ。

でも、お弁当は持って行かずに、オフィス近くにあるホテルで1人誕生日ランチ爆笑 フィンランドのランチタイムは短い会社が多く、私の勤める会社も昼休みは30分。この時間内に外に食べに行き、帰ってくるのはなかなか難しいので、たいていお弁当持参なのです。しかも外食は高くて美味しくないのが常、なこの国で、外食はお金をドブに捨てるようなものコインたち

でも、このホテルのハンバーガーは好きなのニコニコ と、お誕生日ランチにチョイス。


誕生日くらい、ちょっと贅沢しても良いよねキラキラ しかも広いホテルのレストランなのに、お客さんは私だけルンルン 優雅だなぁ。そういえば、1人でゆっくりご飯って、長らくしていなかった。基本的に「おひとりさま」もしくは気心知れた友だちと2人、が好きな私、久しくこんな時間を過ごしていなかったじゃないの。嬉しいー!


たかがハンバーガー、されどフィンランド価格、日本円にして2,800円ぐらい。毎日お弁当の私には大変な贅沢爆笑 仕事じゃなければワインも飲みたいところだけど…。


ホテルの方に「お誕生日なんです」と言ったら、割引してくださったラブ わーい、少しお誕生日っぽい。

会社で朝焼いたケーキをみんなに振る舞い、夕方には保育園に子どもをお迎えに。夕食はうどんでも作るかなぁ。

うーむ。やはり誕生日感ゼロ。

と、思っていたら。

日本の友だちから、送ってくれたお誕生日プレゼントがうちの近所の郵便局で局留めになっていることが、追跡調査でわかった、と連絡がきました。

いつも気遣ってくれる大切な友だちからのお祝い、気を遣って早めに到着するように送ってくれたんだもの。すぐに受け取りに行きたいじゃない!

と、子どもを連れてバス停へ。と思ったら、バスは行ったばかりで、次のバスは20分後。

郵便局まで1.5kmの道のりは3歳児と歩けばもっとかかるだろうけど、さすがに20分待ちはしたくないな、と歩き出すと、空に大きな虹が見えてきました。


わーい、ちょっと特別感。といっても空気のきれいなフィンランド、虹はさほどめずらしくないのだけど。


そして受け取った荷物には、私が好きな日本食材ばかりラブ お米、切り干し大根、干し椎茸、高野豆腐、出汁、麦茶などなど、写真以外にもたくさん!


そしていつもセンスの良い本を送ってくれる彼女、今回もおもしろそうな本をセレクトしてくれましたラブラブ


眠くなってきた子どもがもたれかかってきたので、ソファでさっそく少し読書キラキラ 金曜日の夜、ソファでゆっくり読書なんて、何年もしていなかったカエル 至福のときをくれた友人に心から感謝したのでした。

翌日土曜日は、誕生日パーティーを企画していたから、朝から料理。ハンバーグ、コロッケをイヤというほど作って、掃除して、いつもながらのバタバタの私。

深夜の便でフィンランドに戻る予定でいた主人は、経由地のアムステルダムで燃料供給システムに問題ありだかで、明け方に帰宅。昼まで寝ていて誕生日パーティー準備委員としての機能ゼロ。いつもながら委員長(私)が働くしかないねー。


久々のホームパーティーは、私じゃなくて小熊の誕生日祝いだけどね。


でも。

ホテルでの優雅な1人ランチ、虹、友だちからのプレゼント、つかの間の読書の時間、と、なんだか心が豊かになった誕生日。

日常でありながら、豊かな時間に感謝した誕生日。ちょっと大人になったんじゃないの、ワタクシ?

と、思った45歳のお誕生日でした。