7月は多くのフィンランド人が夏休みをとる月です。たいてい2週間から1ヶ月くらいの休みをとり、田舎にあるサマーコテージに出かけたり、旅行に出かけたりします。


先日も書いたのに手違いで記事を削除してしまったのですが…この季節のフィンランド、はっきり言って機能していない爆笑


移民局でも夏休みだけのアルバイトの男の子が働いていたりして、滞在許可証代を間違えられたことがありました。50ユーロほど高い金額を請求されたので「えっ、XXユーロだって聞いてたんですが。」と言うと、奥で確認してきてから、「あなたにはディスカウントをしてあげるね。」と通常料金を提示されたり。間違えたなら間違えたって認めようよ…


最大手の銀行で入金しようとしたら、いかにも夏休みのアルバイトっぽい若い男女が仲よさそうに入金処理をしているでないの。いいねぇ、夏休みのバイト先での恋。なーんて微笑ましく見守っていると、「あのー、入金しようとしたら出金しちゃいました。で、もう一度入金したので、この出金伝票と入金伝票、両方にサインしてください。」と笑い泣き 日本の銀行じゃ、ありえないでしょ。


それでもみんな「まぁ夏だしねー」と寛容になるこの季節。私もフィンランド生活が長くなるにつれて、少々のことでは驚かなくなったのですが。


なんとなんと、保育園までが7月丸1ヶ月夏休みになると知った時の驚きといったらガーン1ヶ月前に普段行っている保育園の先生から、7月に保育が必要か聞かれた時は本当にびっくりした宇宙人くん 先生たちも夏休みが必要、そして多くの親が夏休みをとるから、子どもたちも保育園不要というわけです。


ただし、7月は地区で1箇所どこかの園が開いていて、保育が必要な子どもはその園に集合。各保育園から2、3人の先生が集合し、 保育をしてくれます。ちなみにいつも通り朝ご飯も昼ご飯もおやつも出るのに、7月の保育料はなんと無料!このあたりは、さすが税金の高いフィンランドとしか言いようがありません。


いつもは家から550メートルほどの場所にある保育園、7月の保育園はちょうど倍の距離の1.1km先にあるガーン なんか…いつもより大変になっている私の夏。これも先生たちの夏休みのためだ、『しっかり休んで、また8月からの新学期、またよろしくお願いします』と思いながら、朝は自分で歩きたがる子どもを無理やりベビーカーに入れ全力で走って保育園へ。


園の門には長靴にお花を植えてディスプレイ。可愛いなぁラブラブ




6月から保育園生活が始まったばかりの小熊、7月は新しい園に、そして8月からは新学年が始まる、と毎月のように環境を変化させるのはよくないと先生に言われたけれど、そうは言っていられないこちらの事情というものがある。

お迎えは行ってくれていた主人が、「スイスの会社に面接に行ってくる」とヘルシンキの空港を飛び立っていったのは昨日のこと。面接が終わったと思われる今日昼過ぎに連絡が入り、「会社がとても気に入ってくれて、明日から働いてほしいって。…このままスイスにしばらくいてもいいかな?」とガーン

プロジェクトベースで働くこの方のこの手の電話に何度驚かされてきたことか。フィンランドで出会い、付き合い始めて8ヶ月で「ドイツの会社が興味持ってくれて、来週から働くことになったんだ。marichatoもドイツに引っ越してきてね。いい部屋探しておくね。」と飛び立っていった時は心底驚いたなぁ。EU出身でない私は、ヨーロッパ内であっても住む国を簡単に変えることはできないのだから。

数年後、結婚直前はフィンランドで働けていたけれど、挙式後すぐにスイス企業に仕事をしに行ったっけ。遠距離結婚ねー、なんてあの頃も気楽に考えられていたけど。

妊娠後期に「マヨルカの会社が来てほしいって言っている」と言われた時もたまげたなバイキンくん 出産1日前にフィンランドに戻ってきて、出産に立ち会って2週間でマヨルカへ旅立っていったっけ。そして私も3ヶ月の子どもとマヨルカ島へ引っ越して。

そしてそして今回。マヨルカはフィンランドから遠すぎるから(飛行機で4時間飛行機)、もう少し近くで働いてほしいと言ったのは私だけれど。フィンランド語はできないけれどドイツ語が堪能な主人を必要とするのは、フィンランド企業ではなく、ドイツドイツやスイス企業。

どんどん過酷になるなぁ、私の生活。と思いつつ、朝夕保育園に走っている私は、フィンランドでの仕事が楽しくて仕方ない。

まぁ、これも自分の選択の結果だから仕方ないな。

なかなか気温が上がらない今年のフィンランドの夏。来週の夏休みまで頑張ろ…。