ヘルシンキでトラムに乗っていたら、普段とルートが違う笑い泣き …と気づいた途端、プライドパレードに出くわす。

トラムを降りたら、ストックマンデパートの看板がレインボーカラーになっていることにびっくり。


ヘルシンキの目抜き通りは、パレードのための交通規制。そのためにトラムもルートが変わっていたのね。こんなたくさんの人をフィンランドで見るのは稀。



H&Mの看板もレインボー。


スポンサーのマリメッコも、こんな可愛い看板をショップの前にディスプレイ。


同性愛者にとても寛容と言われているこの国、フィンランド語を習っていた頃、クラスでアメリカ人の女性と知り合いました。同性婚が認められているからという理由で、アメリカからフィンランドに引っ越してきたフィンランド人xアメリカ人の女性カップルで、彼女は一生懸命にフィンランド語を頑張っていました。フィンランド人パートナーのことを”my wife”と呼んでいたなぁ。

とても温かい2人のおうちにハロウィンパーティーに呼んでもらった時、ひとりで行った私以外みんなレズビアンカップルで、ほほぅ、場所によっては(同性を愛せない)私はマイノリティなんだな、とみんながいちゃつくのを見ながら社会勉強をした気持ちになったことを覚えています。

「女性同士だと、お互いの気持ちが男性x女性カップルより分かり合えそうだなぁ。」と言うと、「marichatoは同性愛者にはなれないよ。私たちには見えるの。」と言われたことも強烈に覚えている。確かに私の周りには自分はそうでないと思っていても、同性愛者に告白されることの多い友人が少なからずいる。けど、私はそんな経験が皆無なのだ…何が足りないんだ、私?

母国では風当たりが強すぎてカミングアウトさえできないけれど、フィンランドでは同棲していることも堂々と言えるし、手をつないで歩くことも普通にできる、と言っているギリシャ人や中国人の男性もいます。

前大統領には同性愛者だというウワサもあり、各界の要人が招待される独立記念日の大統領邸でのパーティーには同性愛者協会会長なども呼ばれていて。フィンランドに引っ越してきたばかりだった当時、例のハロウィンパーティーから1ヶ月少しだったこともあり、あぁ(漸進的な)北欧にいるんだなぁと思った冬でした。

そうそう、フィンランドに引っ越すことになった時、たくさんの日本人に言われた、「フリーセックスの国だよね」という言葉。意味がよくわからなかったけれど、このことを指していたのかなぁ、と思ったっけ。

だからこそ、プライドパレードがこんなに盛り上がっているのは不思議で。社会でも偏見なく生きていられると思っていたけれど、まだまだ生きにくいと感じることがあるのだなぁ、と。





なぜこんなに写真を撮っていたかと言えば。リズミカルなドラムをたたきながらのパレードで、ベビーカーに乗った息子の小熊から「もっと、ドンドドン、ドドン(ドラムの音らしい)、見に行くの!」と指令が出たため。ドラムの音以外は、後列だったせいかあまり盛り上がらずにタラタラと歩いているフィンランド人たちを見送るだけ…。写真撮るくらいしかやることなし笑い泣き

この前、日フィン外交関係樹立100周年の一環のイベントでヘルシンキでお神輿がかつがれた時には、「わっしょい、わっしょい、オヒ(ギリシャ語でNO)なの。」とすぐに飽きていたのに。


母にはこっちの方が面白かったよ。


Yle(日本でいうNHKのような存在)のホームページに載っていたヘルシンキ大聖堂前のパレードの写真。


ドイツ国旗がたくさん見えるのはなぜポーン?

みんなが生きやすい世の中になるといいね。