年末のギリシャの街はまだまだクリスマスの装いです。私の知る限り、ギリシャ、フィンランド、スペインでは1月6日まではクリスマスツリーやクリスマスデコレーションを飾ります。

でも、クリスマスのデコレーションに加えてギリシャでよく見かけるのは、お正月飾り。こんな風に来年の西暦、2018年の「18」がアレンジされた飾りがよく売られています。

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こんなにたくさんあると、かわいい♫

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こんな飾りをたくさん売っていたのは、アテネのクリスマスマーケットです。クリスマスを過ぎてもやっていて、子連れ家族や若者同士で足を運ぶ人たちでにぎわっていました。

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観光客で賑わうアテネのお土産物屋さんにも、お正月飾りが売られていました。こちらはもう少し重厚でシックな感じ。

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赤と金色の取り合わせも、少し日本のお正月飾りみたい??いや、中国っぽいかも。

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12月30日のこの日は、主人の大学時代の友だちたちと、アテネの中心地、アクロポリス付近にあるプラカという地域で集まりました。プラカは高級住宅地で素敵なカフェもある、アテネっ子に人気の場所。不況でも地価が下がらなかったという、人気でも住むことは不可能に近い、築100年くらいの美しい建物が並ぶ超高級住宅地。

それはさておき、主人の友だちたちはみんな楽しくて思いやりのある人たちで、結婚式にも来てくれた、私も大好きな仲間たちなのです。中でも私がいつも楽しみにしているのは、歩くウィキペディア、スタマティスくんと会うこと。スタマティスくんも主人の学生時代の友人ですが、子どもの頃から日本に憧れ、大学の第二外国語で日本語を勉強し、いまも日本のニュースをネットでマメにチェックしている人。念願かなって日本に1ヶ月半出張で行ったものの、和食が好きでないことがわかり、滞在中9キロ近くやせ、最後に京都駅でせめてアイスクリームをとみどり色をしたアイスクリームを、ピスタチオアイスだと早合点して注文したらこれまた口に合わない抹茶アイスであったことを「これまでで1番苦い経験」という、スタマティスくん。ちなみに「これまでで1番楽しかった経験」は、アテネオリンピックでの女子ビーチバレー会場でのボランティア!

そんな愛すべきスタマティスくん、専門分野は化学、鉄道、歴史ですが、昨今話題のカタロニア独立や、私の単純な疑問、どんな質問にも誠意をもって答えてくれるのです。なんとGoogleよりも速く、自分自身の実地調査に基づく分析も含めながら。IQの高さでギリシャで何番目かになったらしいスタマティスくんに私が聞いたのは、「なんで新しい命の象徴と言われるザクロを、新年になるときに床に叩きつけるの?」というギリシャの風習に関するもの。

スタマティスくんは、朝飯前という顔をしながら、答えてくれました。「まずザクロは新しい命でなくて、新しい年の象徴だよ。ザクロにはたくさんの実があるから、叩きつけることで、実が散らばるでしょ?この実のように、富や幸せがたくさん散らばった豊かな年になるように、という意味が込められているんだ。」と。

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お正月飾りにもよくついているザクロモチーフ。そしてこのクリスマスに体調を崩した私を救ってくれたザクロ。自分でお正月飾りを作るためのパーツを買って来ました。もちろん来年は健康な一年になるように気持ちを込めて、ザクロモチーフも。

地味な私が選んだ、地味な取り合わせ↓

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明日マヨルカ島に帰ったら、さっそくリボンでパーツをくっつけてドアに飾りたいと思います。

今日で今年も終わり、私たちのギリシャ滞在最終日です。今年はみなさんのブログでたくさんのことを知り、見聞を広げることができ、またコメントをやり取りさせていただくことでまだ見ぬ楽しい友だちに出会えた年でした。どうもありがとうございました。

みなさま、よいお年をお迎えください。新しい年が、ザクロのようにたくさんの富と幸の散りばめられた年となりますように。