フィンランド人男性と中国人女性のご夫婦が、マヨルカ島に遊びに来てくれました。「3ヶ月ぶりに太陽を見た!」と大喜びしながら、我が家に4泊していきました。

もちろん出身国で決めつけてはいけませんが、アジア人女性のゲスト、私は大歓迎です。かゆいところに手が届く、気がきく、お料理をしてくれる人が多いから・笑。今回来てくれた中国人の友だちも然り。10歳以上年下のかわいい女の子ですが、市場に行きたいとリクエストがあり、フィンランドではなかなか食べられない新鮮なエビや貝を大量に買って料理してくれながら、副菜もたくさん作ってくれました。ヨーロッパの人に比べ、やっぱり食への意識が高いアジア人、しかも中国人!!料理の話で盛り上がれるのも嬉しいし楽しいです♪やっぱり胃袋はアジア!

私たち夫婦が咳をしているのを見て、「喉や肺にいいスープを作ってあげるね!」とキッチンに立ってくれた彼女。医食同源みたいなこういう中国の考え方も大好きです。

皮のついたままの梨、りんご、乾燥イチジクを豚のバラ肉と水を一緒に二、三時間煮込むだけのスープ。もう少し生姜などを入れたパンチの効いたスープかと思いましたが、甘い優しい味でした。

さてさて鍋にいっぱい残った煮込まれた豚肉、果物はどうするのかと思ったら「捨てるの」と!中国では鶏肉もスープをとるために煮込んで、スープを取った後の肉はたいてい捨ててしまうと!!なんともったいない!中国四千年の歴史、医薬同源の知恵は意外と贅沢なのね…。

そんなもったいないこと、『食べものは決して粗末にしない』をモットーに生きている私がするわけはありません。スープを取った後の具を大切にタッパーにしまい、彼女たちがフィンランドに戻ってからこっそりと楽しんでいます。

今日は日本から持ち帰った貴重な貴重な大変貴重なラーメンにのせました(もちろんインスタントだけれどヨーロッパにいると本当に貴重なのだ!)。豚肉はほろほろと柔らかく、果物は甘みが抜けてトロトロしていて、ラーメンによく合いました。

中国では捨てるものを、彼女が帰った後にまさかこんなにしみじみと味わっているとは予想もしていないだろうな。

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ちなみに彼女が作ってくれたスープが効いたのかはよくわかりませんが、翌日から咳がかなり減りました。おそらく大量のニンニクとお酢を使ったきゅうりの副菜のおかげな気がしています。それと、こんな風に咳を気遣ってくれたり、家事や料理、ベビーシッターまでしてくれた彼女の優しさのおかげなのかな。ありがとう。太谢谢了!