今日は久々に市場に買いものに行きました。野菜や果物、魚など、できるだけ市場で買うようにしています。マヨルカ島で採れたものが多くて新鮮、値段も安い!ヨーロッパのスーパーはたいてい自分で必要な分だけ秤に持って行って重さを図り、機械から出てくる値段のついたバーコードを貼らなくてはいけなく、ベビーカー連れには結構面倒。そこへいくと、市場はほしい野菜と数量を言えばお店の人が測ってくれるからラクチンなのです。と、書くとあたかもスペイン語ができる風ですが、数字と基本的な挨拶くらいしか知らないのです。

1ヶ月以上マヨルカ島を離れていて、久々に訪れた市場。「すみません」とお店の人を呼び止めようとして出た言葉は"Συγνώμη(スィグノミ:ギリシャ語ですみません)"。いやいや、ここはギリシャじゃないよ、と自分で突っ込み、笑ってしまいました。

考えてみると自分の中にはいくつかの語群があります。語群が違う言語は混ざらないのですが、同じだと混じってしまうようです。どんな語群かというと…

<母国語>
日本語。両親や子どもと使う言葉。日本にいる友だちとのメールやLINE、ブログでも使う。疲れていても読書できる言語。他の言語とは決して混ざらない。

<ある程度習得した言語>
英語。日常生活のほとんどで使っている。夫や友だちと使う言葉。これも他の言語とは混ざらない。

<さびついている言葉>
中国語、フィンランド語。
中国語(北京語)は音に魅了されて始めた言葉。なぜか北京語の勉強が大好きで、中国に1人で行っては自分の中国語が通じるかチャレンジしていました。
フィンランド語はフィンランドでひたすらクラスに通って勉強した言葉。でもフィンランドでは私の外見からフィンランド語を話してもらえず、英語で話されることが多く、勉強したわりに身につかなかった語学です。
いまはどちらも忘れかけていたり、あまり話す機会がありません。たまに中国語とフィンランド語が混じったり、中国語の単語を思い出そうとするとなぜかフィンランド語の単語が出てきたりする。「ポテトチップス好き?」が"你喜欢sipsi吗?"(sipsiはフィンランド語で「ポテトチップス」)のように混ざる。
多分フィンランドにいる仲良しの中国人がフィンランド語が流暢だから、中国語の語彙不足をフィンランド語で補っている。中国に行ったら通じないな…。

<その他>
ドイツ語、スペイン語、ギリシャ語
ドイツ語はドイツで2ヶ月だけクラスに通いましたが、フィンランド語の文法と混乱して習得できずほとんど無に近いレベル。もっとまじめに勉強すればよかった、とドイツ語が通じるマヨルカ島にいて痛感しています。

スペイン語は住んでいる国で使われている言葉。勉強していなく、数字と基本的な挨拶くらいしかできません。

ギリシャ語は夫の母国語で、フィンランドで一年ほどクラスに通っていましたが、ギリシャ文字の読み書きと簡単な挨拶、単語、文法の基礎の基礎しかわかっていないレベル。この3つが混じるのです。

ギリシャで、英語のできないお手伝いさんに「一緒に写真を撮ろう」と言いたくて出てきたのが、ギリシャ語とドイツ語のちゃんぽん、"Φωτογραφία zusammen!" (フォトグラフィア ツザンメン!)。フォトグラフィアはギリシャ語で「写真」、ツザンメンはドイツ語で「一緒」。そばにいた夫もびっくりして爆笑。

マヨルカ島の市場でも、数字をギリシャ語で言っていることがあり、「外国語を話そう」と意気込むと<その他>に分類された言語が入り乱れて口をついて出てくるようです。

…なんだかんだいって、半端にしかできない言語が多すぎる!!いや、できるなんて言えない、聞きかじりの言語ばかり。せめて最低限の会話だけ、スペイン語とギリシャ語でできるようになりたいな。

左はイタリア人の友だちがくれたスペイン語会話の本。右はギリシャ語の辞書。どちらも何ヶ月も持っていながら新品同様!

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少し勉強しますか…。