9月末にマヨルカ島を出て、ギリシャのロドス島、実家のある東京、知り合いのいる長崎、経由地であり6年半住んでいたフィンランドのヘルシンキ、と旅を続け、ようやく今夜マヨルカ島に戻ります。

たくさんの人たちの厚意に甘えてできた今回の旅。最終日の今日はヘルシンキ市内にでも行こうかと思いましたが、窓から外を見たらあまり気分が盛り上がらず…。友人宅で引きこもっています。

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東京滞在中は、あるテレビで「126年ぶりに雨の多かった10月」と言っていたほど毎日のように雨、2回も台風がやってきました。昔イギリスでホームステイしていた時、「台風、地震、津波と自然災害が多いのに、なんでみんな他の国に移住せずに日本にいるの?」とホストファミリーに聞かれたことがありました。いやいや、昔からずっと人が住んできているんだから移住なんて簡単に考えないでしょ、と思いましたが、今回あらためて日本の自然の厳しさを実感しました。

フィンランドでは、フィリピン人の友人家族のお家に2泊、ロシア人の友人家族のお家に1泊。外国人として住んでいると、その国の人よりも外国人同士仲良くなることが多いな。フィンランドでホームパーティーをしても、招待した中にフィンランド人はほとんどいなかったこともあったっけ。配偶者がその国出身だったら違うのかもしれませんが、外国人同士のほうが語学学校などで知り合いやすかったり、困った時に助け合う関係になりやすい。自国の人たちは子ども時代、学生時代からの友だちがすでにいるから、新たに友だちをつくることに関心が低いせいもあるでしょう。だから大人になって移住している私のような外国人は外国人同士でかたまっていくのかな。

旅が大好きでこれまでたくさんの国に行っているけれど、1歳2ヶ月の子供を連れての旅はレストランでもゆっくりできず、飛行機の移動も大変で、疲れ切ってしまいました。ようやく旅が終わる、という解放感さえ感じながら「予定通り帰るね。」とマヨルカ島で待っている主人に連絡すると、「ねぇ、クリスマスはアテネの実家で過ごさない?」と、とんちんかんな返事!しばらく家でゆっくりしていたいけれど、まだまだ旅することが宿命のような私の人生。そもそもマヨルカ島も終の住処ではないから、家に帰るという実感も伴わず。終の住処はいつ決まるんだろう。それまではずっと旅行を続けているようなこの感覚が続くのかなぁ。