ロドス島から船で1時間半、ドデカニス諸島のシミ島(Symi)へ行きました。ギリシャにはたくさんの島がありますが、シミは私のお気に入りの島の一つです。有名なサントリーニも素敵だけれど、観光客が多すぎてちょっと疲れてしまう。シミはまだまだギリシャの島の生活の美しい雰囲気や静けさが保たれていて、これぞギリシャの島、という場所です。
色とりどりのかわいらしい建物と地中海のコントラストが美しい。海沿いにはレストランが並びます。
ロドスからシミには高速船も出ていますが、船酔いしたくないので大きい船で。
この修道院に祀られている天使を拝みに、主人は毎年この島を訪れています。その昔、義母が妊娠中に事故に遭い、超音波検査がなかったその時代、お医者さんにも「胎児への影響がどの程度のものかわからない。かなりの後遺症が残るかもしれないから、赤ちゃんは諦めた方がいい。」と言われたのだそうです。その夜、義母の夢にシミの修道院に祀られている天使が現れ、「赤ちゃんには何の問題もないから産みなさい。」とお告げをしたのだとか。そうして元気に生まれたのが主人。健康に問題もなく、元気な赤ちゃんを授かったことに感謝し、義母は子供だった主人を連れて毎年この修道院を訪れるようになり(義母はイタリア人とのハーフで、ほとんどのギリシャ人がギリシャ正教信者であるのに、珍しくカトリック信者、しかも信仰心は無に等しい現実主義者なので、ギリシャ正教の修道院を訪れていたなんて私には信じがたい!)、歩けなくなってからは主人が1人で訪れるようになったのです。
修道院のある港で1時間停泊した後、船は島の反対側にある港へ。