地震当日、たまたま旅行会社にいた私は対応に終われる旅行会社の様子を目の当たりにする事になった。

翌日のツアーは、見事にキャンセルとなったが、結果的にも電車など交通網の乱れなどで催行したとして行ける人はごく限られた人のみだったかと思う。

明日も多くのツアーがキャンセルとなる中、ウチのツアーは催行される予定で、明日からたまたま地元香川を絡めた四国ツアーに行ってきます。

予定していたお客様の過半数がキャンセルされる中、催行するも中止するも厳しい現実。
天災は旅行会社的にも約款的には免責なのだが、実際は慈善事業かと思うような対応。
好きじゃなきゃ出来ない儲からない仕事だと苦笑いしたくなる。


『こんな時期に旅行なんて!』と周りから言われて参加しているお客様もいらっしゃると思う。

でも、ウチは
『こんな時期だからこそ旅行!』だと言いたい。

しばらくは都内も余震が続き、食料や物資、電気など多すぎる人口を支える事が厳しい事態も予想される。

だから、地震の被害が少ない地域で消費したい。
ついでに経済に貢献するべく、食料を含むお土産を買って観光して、心に傷を負ったお客様から笑顔を取り戻すことが今ウチらに出来る最良の選択かと思う!


今は被災地に行くのは良くない。物資や人手を持って行くなら話は別かもしれないが、『与える力』より食料など『消費する力』が上回るなら迷惑だと思う。
渋滞の原因にもなるし。
この仕事をやっていると事故などの『見物目的』な渋滞が本当に憎く思える。

今は地震報道しかテレビでやっていない程注目度が高いが、テレビで報道されなくなってくる頃こそ行くべきと思う。
注目度が低くなる=興味・感心がなくなってくる→情報が入らなくなってる→入るのは噂だけ。

気をつけたい。
阪神大震災の時も風評被害が復興の邪魔になった事だと思う。


情報だけに流されないよう、希望が見えてくるような案内をしていきたいと思います。