バイオリンを習っている子は、どこか落ち着いていて、
「しっかりしてるね」と言われることが多いと感じたことはありませんか?
実はこれ、偶然ではなく“バイオリンの特性”と“継続する過程”が深く関係しています。
バイオリンは、簡単に成果が出る習いごとではありません。
初めは音を出すだけでも難しく、きれいな音になるまでに時間がかかります。
音程も不安定で、正しい場所に指を置かなければならない。
つまり、感覚と理論、集中力と繊細さのすべてが求められるのです。
その中で子どもたちは、
「すぐにできなくても、続けていけば変わっていく」
という感覚を体で学んでいきます。
そして、練習を重ねるごとに自分の音が変化していくのを感じることで、
“他人と比べずに、自分の成長に集中する力”が育っていきます。
この「人と比べない」という感覚こそ、芯のある子を育てる大きなポイントです。
芯のある子というのは、周りに流されない子です。
でもそれは、我が強いとか、自己主張が強いという意味ではありません。
「自分の中に軸があるから、必要以上に揺れない」
そんな内面的な安定感を持っている子のことです。
バイオリンを通じて、自分の音、自分の演奏、自分の課題と向き合うことを続けていると、
自然と“他人の評価よりも、自分がどう感じるか”を大切にするようになります。
また、発表会や合奏など、人前で演奏する機会も多い中で、
プレッシャーや緊張と向き合いながら、自分の力を発揮する経験を積んでいきます。
それが、「怖いけどやってみよう」
「失敗しても大丈夫」という精神的な強さにつながっていくのです。
芯があるというのは、見た目の派手さではなく、
“静かだけど強い”という内面からにじみ出る力。
バイオリンは、そんな力をゆっくりと育てていく習いごとです。
すぐに結果が出るものではないけれど、
その過程の中で確実に育っていく“心の芯”。
それが、バイオリンを習う子がどこか落ち着いて見える理由なのです。




