クワイエットルームに入る前に | Fruits of Serendipity

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marianneが偶然出会った「幸運の結果」。または、素敵なアレコレ(音楽,映画,本,TV,アート,Web,広告,人)への深夜に綴るラブレター。

ちょうど1か月ほど前に、読みました。


『クワイエットルームにようこそ』 松尾スズキ

松尾 スズキ
クワイエットルームにようこそ (文春文庫 ま 17-3)

134回芥川賞候補にノミネートされたときもかなり話題になってて

そのころから読もうかなぁと思っていたのですが、

著者の松尾スズキ氏本人(hon-nin)による監督での映画が

10月に公開されるというので、その前に読んでおこうと。



幸いにも私はストレスでドカ食いすることはあっても、

酔いつぶれるまでお酒を飲むとか、

眠れなくて睡眠薬や安定剤などを飲むようなことはなかったので、

クワイエットルーム(精神病院の閉鎖病棟の、さらに重度な方専用のお部屋)に

入るようなことはないと思いますが、

読み始めのときは、

「これって、結構遠くない話?」なんて

怖くなったりしました。


まぁ、明日香のクワイエットルーム入りのエピソードは

かなり可笑しいのですけど。



読むのに疲れそうな内容に見えますが、

意外と代わりに明日香(主人公)が疲れてくれるので、

読後はなんとなく疲れが軽くなるんじゃないかしら、と思います。

2時間程度であっという間に読めてしまいますし。


仕事・恋愛・人間関係・ダイエット等々・・・

ストレス溜まってるかもしれない、という方は、是非読んでみてください。


貴女がクワイエットルームに入る前に、ね。





映画は10月20日公開です。

コモノ役の妻夫木君だけは、小説内では”バカでデブ”なイメージだったので

キャスティング合ってないんじゃないかと思ったのですが、

サイト見たら眉毛が繋がっていていかにも馬鹿そうで、アリかもしんまい。

こんな役もやれる妻夫木君が大好きです。

個人的には”その他キャスト”も面白くて、そのためだけでも観に行こうと思います。