殺したくはない。

殺処分なんて

ないほうがいいに決まっている。

 

でもね、人の手が回らなければ

結局犬達を

守ることなんて出来ない。

 

これはね

場所やスペースの

問題では

ありません。

 

いくらお世話を

懸命にする人があっても

人との

「穏やかな暮らしの中」に

戻れなければ

共に生きられる場所に

繋がれなければ

たとえ

命があったとしても

犬達の心の苦しみは

途切れることなく

病魔や老いも彼らの命を

狙い続けるのです。

 

虐待に曝されている

人間の子供にすら

手を差し伸べることを

躊躇う社会です。

 

我が事のように

他者を思う

丁寧な生き方を

していなければ

明日は我が身。

 

事なかれ主義で

一人一人の

深い思慮を

打ち捨てさせた方も悪いが

捨てた方だって悪い。

 

情報ばかりに囚われて

口を塞がれ

目を塞がれた現状が

この社会の有様です。

 

だから

可哀想なんて

口が裂けても言わない。

この社会に生きている人間に

そんなことを言う資格すらないと

わかっているから。