犬を飼っている人からのご相談が
日々寄せられる中で
人の心の平安こそが
犬達の安寧に繋がると実感しております。
犬を買うことも
所有することも
今の日本社会では
ある意味では
とても簡単なことであったりします。
どんな形にせよ
犬を迎えた後の暮らしの中で
思うままにならない
犬との関わり方に
悩みを抱えている人が
とても増えているように感じております。
しかしながら
悩みの元である
その問題の本質を
よくよく分析してみると
その悩みの根本的な原因は
犬由来では無く
家族やその人個人に
由来しているという場合も
多く散見しております。
ドッグトレーナーの各養成所は
当然のことながら
犬の表面的な扱い方を教え
飼い主に対しては
マニュアル的な問答を
教えるに終始しているのが現状です。
そうした学びの場の中で
どんなに成績が優秀であっても
飼い主の心に響く言葉を
醸成するための哲学が
トレーナー自身になければ
飼い主さんの
行動の変容を揺り起こすことが出来ず
結果的に問題行動に苦しむ
目の前の犬達を助けることも
出来ないのです。
そもそも
科学や医学において
「心」そのものが
いまだに解明できずにいる
最大の謎であり
科学的な分析からの
アプローチでは
人と犬の心に寄り添うこと自体が
難しいことなのです。
人と犬の心を巡る
様々な問題を解消する為に必要なことは
科学者や学者から
マニュアル的に
享受されるべきものでは無く
利他の精神で集う
人々の間に語り継がれるものに
その本質があると思っています。
犬のことに限らず
生きていると
悩みが尽きることはありません。
問題が解決することがなくても
ただ、聞いてくれるだけで
いいというのは
老若男女問わずに
求められているニーズで
あるような気もしております。
振り返れば
犬達はまさに
太古の昔から私たちの傍らで
それを実践し続けている存在なのです。
以前のブログにも書きましたが
この夏、体調が不調なことが続き
私という人間の役割はなんだろう
今やっていることの先にある未来や
人と犬の未来のために
今やるべきことはなんだろうかと
ずっと考えておりました。
私はあまり
先頭に立って
事を起こすことが
正直、得意ではありません。
先頭に立つよりも
一番後ろから
バックアップする方が
性に合っていたりするのですが
セッションを受けて下さった
飼い主の方達や
ティアハイムのスタッフや
ボランティアさん達に
お教えしたり
共有している考え方を
もっと多くの人と共有し
その輪がやがて
動物愛護の啓蒙や
地域社会への貢献の下支えになる
自助共助の育みに繋がる
大きな輪になったらと
考えたりもしています。
犬達と彼らの智慧を愛する
全ての人達と共に
Philosophy of the dog
Dog philosopher
(ドッグ フィロソファー)という
人と犬への新しい価値観と
それを広められる
人材を育てるための
手立てを今後
考えていけたらと思っております。