先日、盲導犬の訓練場を取材した番組を見ました。

そこに、出てくる訓練士さんは
犬は褒めて育てるものだと
おっしゃっていました。

もちろん、それで済むならそれが一番いいと
私も思います。

盲導犬だけでなく
使役犬の育成は犬の適性を重視します。

そのために、従順で利発な仔犬を選別して育てます。
そして、適性のある犬を選りすぐり、
その血統を何代も掛け合わせ強化して行くのです。

適性のある犬種の
すでに適性のある、従順で利発な仔犬を訓練するのと
様々な犬種の
すでに問題行動を抱えている犬の訓練が同じであるわけがありません。

訓練のベクトルが違うのです。

「褒め」「おやつ」ですべての犬が救えるなら
どんなに楽かなと思うのです。

でも、それを売りにする躾け教室やパピー教室の多くは
訓練所と同じように生徒の選別から始まります。
はじめに、適性のあるなしありき
問題行動のあるコはその時点で落第なのです。

犬を選ばず、救いたい。
今の私の願いです。