東日本大震災から
明日で二年。
今日は日曜日ということもあってか
震災の特集番組が多いようです。
あの日、私は犬達の散歩で公園にいました。
普段と変わらない日常。
ふーっと、空を見上げた瞬間
突き上げるような・・・
地面が波打つような感触が足元から
這い上がってきます。
一瞬自分が立ちくらみを起こしたのかとも思いましたが
そうではありませんでした。
犬達を抱きかかえて、その場に座り込み
周りを見回すと、あちらこちらで人が座り込んでいます。
いままで感じたことのない感覚。
「とうとう来たか」というような覚悟を抱かせる気配・・。
急いで、家に帰りテレビをつけると
主人の故郷が大変なことになっていました。
あわてて、義父に連絡。
繋がりません。
結局、三日間音信不通でした。
それでも、幸いなことに大きな怪我や家の被害もなかったとのこと
一安心もつかの間、親戚のある地域が浸水したとの情報が。
それも、なんとか命に別状はありませんでした。
震災当日は、九州に出張していた主人が戻る日でしたが
都内の交通は完全に麻痺していて
飛行機は飛んだとしても
帰宅困難者のひとりになってしまうのは目に見えています。
そんな中、やっと携帯が繋がり
「なんとか飛行機飛ぶらしいから、それに乗って帰るから」とのこと
こちらの、状況があまりピンと来ていない様子・・・。
まったく揺れを感じていないんだから
仕方ないかと思いつつ
「空港まで迎えに来てよ」
「??えーーーーーっ」
断ることも出来ず
腹を括って空港に。
犬猫を置いていくわけにはもちろんいきません。
まだ、揺れも続いていたし連れて行くことに迷いはなく。
犬を乗せ、猫をケージに入れ
ブレーメンの音楽隊のような状態で
一路羽田へ。
以前、撮影場所を探す仕事をしていたのが
こんな時、役に立ちます。
交通網が混沌とし始めた都内の道を縫うように走り抜け
なんとか、羽田までたどり着きました。
しかしなんと、到着してみると
主人の会社の同僚の方、お二人も乗りたいとのこと
・・・・もちろん断るわけにもいかないので
足元には猫、肩先にはルイスの頭というような
すごい状態で乗っていただき、
朝方電車が動き出すという駅まで・・
九段下だったかなぁ
ご一緒いたしました。
自宅に着いたのは昼過ぎ・・・。
夜中渋滞にはまっておりました。
「だから、帰って来るなって言ったのに・・・」
「まあまあ、そう言わないで(^_^;)」
まぁ、家でひたすら気にしながら待っているより
良かったかなと思いつつ、途中犬達を渋滞の中で車から下して
水飲ませたり、トイレしたり。
ほんとに、すごい一日でした。
なにはともあれ自宅に無事到着。
毎日、震災関連のニュースばかり。
そして、その中には
取り残された動物達の話や。
避難所には連れて行けないペットの話がありました。
もしも、自分だったら
動物達を置いてなんていけない・・・。
それだけじゃなく、震災でペットを亡くしたりしていたら
とてもじゃないが耐えられなかった・・・。
この頃を境に、私の中で動物に対しての意識が
変わったような気がします。
日本全体が、命のことを本気で考えるようになった。
そして、生活の中で当たり前になっている
ペットの大切さも痛感させられた。
どれだけ、人の心を支えているかが良く分かった。
漠然と自分には何が出来るだろうと考えつつ
時間が過ぎて行った。
そんな、ある日ペットを避難所に連れてこれるところと
完全にダメなところとあるというのを聞いた
その違いは・・・もちろん人の動物の扱い方の問題、しつけの有無が
大きくかかわっていることがわかってきたのです。
「犬と猫と人間と」というドキュメンタリー映画をご存知でしょうか
このたびそのパート2が完成し、五月に渋谷にて
単館ロードショーでお披露目されることになったようです。
今回のテーマは「動物達の大震災」。
目をそらしたくなる現実に焦点があてられています。
今現在、模索の続く問題です。
「かわいそう」だけでは、
乗り越えられない現実が
そこにはあります。
是非ご覧いただきたい作品です。
http://inunekoningen2.com/digest.html
まずは知ること。
・・・だと思います。
そして、いざという時に
自分の関わる動物達を守り切るための
知恵と知識を持つ努力と
犬には躾けを
お守り代わりに身に着けさせます。
それは何より犬達の命を守るためにです。
その一助を担いたい。
是非、私を使ってほしいと思っています。
もう少ししたら、フリーセッションを募りたいと思っています。
犬との関係を見直したい方、
日常のなかでの犬達の困った態度にお悩みの方
是非ご連絡いただければと思っております。