忙しい実業家のための瞑想法
瞑想と言えば、当然のことながら、くつろぎや安らぎ、静けさのイメージが浮かびます。多くの人が、瞑想は1日の大半をのんびり過ごすような人にしかできないと思っているかもしれません。
そのため、例えば実業家のように、常に時間に追われて、自分の時間がほとんどない人たちは、瞑想は自分とは縁がないと思っているかもしれません。
残念なことです。
瞑想法は柔軟に活用できますから、忙しい日々の中でも、ちょっとした工夫で実践可能です。
瞑想は、プレッシャーにさらされている人に、とても大きな効果があります。
たまに数分間行うだけでも、目に見える成果が得られます。
現在の地位を築いたということは、忙しい実業家には決断力と知性があるのでしょう。
つまり彼らは、活動に意義を見いだせば、活動を継続し、さらに発展させていけるということです。
ですから実業家は、短期間でも瞑想を試して効果を実感すれば、すぐに瞑想法を自分なりに日常生活に取り入れることができるのです。
実業家のライフスタイルには、どんな瞑想法が合うのでしょうか?瞑想の大きな特徴は、意識的に良い呼吸を行い、リラックスして頭をすっきりさせ、心を集中させることです。
実業家は、しょっちゅう会議に出なければなりません。予定も詰まっています。最大限の利益を出さなければならないというプレッシャーもあるはずです。
自分たちの忙しいライフスタイルには、瞑想など取り入れられないと思っているかもしれません。
確かに、長時間かけて瞑想を行うほうが、効果が高く、健康にも良いでしょう。
だからといって、短時間の瞑想が時間の無駄ということではありません。
決してそんなことはないのです。実業家は、できる限り多くの予定を1日の中に詰め込もうとします。
彼らは頭をフル回転させていますから、頭を空にするというのは難しいかもしれません。
でも、マルチタスクな能力のある実業家ですから、少しくらい瞑想の時間をスケジュールに組み込めるはずです。
実践してみれば、瞑想が活力を与えてくれることに気づくでしょう。
カフェインよりも瞑想のほうが強力に、そして健康的にエネルギーを与えてくれます。
では、多忙な実業家に向いているのはどんな瞑想法でしょうか?いくつか考えてみました。
1.電車やバスなど公共の交通機関を利用し、座って通勤できる人にぴったりの方法です。目を閉じて正しく呼吸するよう意識を集中させましょう。周囲の音は耳に入れないようにしてください。毎日の通勤はかなりストレスがたまるものです。
通勤中というのは、理想的な瞑想の環境からは程遠いかもしれません。でも、通勤中に短い瞑想をすれば、ストレスを最小限に抑えることができるでしょうし、むしろ通勤が快適になるかもしれません。
悪条件の中で瞑想するのは良い練習になるでしょう。後日、理想的な環境で瞑想する時には、より大きな効果が得られるはずです。
電車やバスの中で瞑想する際は、そのまま眠ってしまわないように注意してください。そして、いつも以上に気合を入れ、集中力を保つのがポイントです。
2.ジムやスパなどに通っていますか?ランチタイムでも夜でも、ちょっとの間、瞑想を行うにはぴったりの場所です。エクササイズを終えたら、シャワーを浴びて少し体をリラックスさせましょう。その後10分くらい瞑想をすれば、効果てきめんです。大抵のジムやスパには、ちょっと利用できる静かな部屋がありますから、従業員に尋ねてみましょう。空いているマッサージルームでも大丈夫です。
3.スケジュールを調整し、午前中か昼下がりに“ティータイム”または“コーヒーブレイク”の時間を設けましょう。ただし、飲むのは、紅茶やコーヒーではなく水です。ゆったり座り、自分の呼吸に意識を集中してください。そして完全にリラックスできたら、少しの間、瞑想をしましょう。
仕事のことは忘れて、心を穏やかに保ってください。ほんの10分くらいの瞑想でも活力が得られ、仕事中のつかの間の休息になるはずです。瞑想の時間を設けることは、時間の無駄ではなく、むしろ時間の節約になります。瞑想後に仕事をしたほうが、効率が上がりますから。
短時間の瞑想を1日の中で数回に分けて行うのは、正統派の瞑想法ではないかもしれません。でも、全くやらないよりましなのは確かです。実業家たちは瞑想によってリフレッシュし、瞑想に価値を見いだすはずです。そして夜や週末に時間をつくり、略式ではない瞑想法を習うようになるでしょう。きっと平日の朝には絶好調で仕事に戻ってくるはずです。
この瞑想法についての記事は、ロイ・トムシット氏によって執筆されました。トムシット氏は、ウェブサイト“ルーツ・トゥ・セルフ・インプルーブメント(自己成長への道)”の管理人で、記事の投稿も行っています。