人は常に悪い感情に左右されてきた

左右されすぎではないかと私は思う。
仕事や遊びの最中、家族といる時、友人と会議やバスケットボールをしている時でも、
悪い感情は現れることがある。

悪い感情の中でも、“怒り”は最も有害で、自分で自覚して制御できるようにならなければならない。
大抵、怒りを覚えたり、自分に怒りを向けられたりした時にどう対処するかで結果の良し悪しが決まるが、その対処の仕方には、自分の立場が影響を与える可能性がある。

分かりやすい例を挙げよう。
あなたの子供が泣いていたり、こちらが理解を示しているのに言うことを聞かなかったりする。
困り果てたあなたは、感情に負けて子供を怒鳴りつけてしまう。
わざとではないのだが、あなたは自分のしたことを少し後悔してしまう。
すると、あなたのストレスレベルと血圧は高くなる。
誰でも経験のあることだが、これはあまりいい状況ではないし、気を静めるまで時間がかかるだろう。

逆に、感情をコントロールして落ち着いていられれば、怒りが収まるので、
状況が手に負えるようになって自然に解決する。

そのうえ、怒りは理性や論理的な思考力を弱める。
怒ってはいけないと言っているのではない。
自分の感情を抑制し、自分の発言を意識すればいい。
ののしったり、相手を傷つけるようなことを言ったりするなら、黙っている方がずっとマシだ。

沈黙は時に、最善の策となる。

尊敬というのは、得るのは難しく、失うのはたやすい。
だからこそ、成功への途上で、否定的な感情を制御する必要があるのだ。