第165段
高校に入学してすぐバイトをはじめてね
そのままづっと卒業までの3年間
よくもまぁつづいたと思うのよねほんとに
こちらおっちゃんむこうはおばちゃん
たがいの過去を語りあうなか
ぜんぜん知らなかった事実をきかされました
つまり母親ではなく女だったのかな
相手がいちばんでわたしはその次
もしくはどうでもよい存在だったのかも
学費のやすい公立高へすすむには
ちょいと学力が伴わぬ立場であるがゆえ
やむなく私立高しかえらべぬ身すなはち
それなりの学費を覚悟せねばならぬ状況です
とはいえまさかじぶんがその責を負わされるとは
まったく思わぬ展開に愕然としたことでしょう
ずいぶんと貧乏だったなぁ
それをかくすこころの余裕なんてなくてさ
だからわかってくれるひともいた
バイト先はスーパーの恩人
彼女のくらしぶりを知るパートのおばちゃんが
まわりにそれとばれぬようでもいつも
廃棄すべき惣菜を分けてくれたそうです
そんなくるしい原体験がおそらく
彼女をつよくぶっとく逞しくしたのですね
齢相応のあれやこれやをのりこえて
あっぱれに暮らしていることでしょう
ちょっとやんちゃしたけどさ
まぁいいでしょいまさら
いっしょに浸かる泡ぶろのなか
からだの一部にある彫り物を手でおおい
でもすぐ露わにしてはいささかの照れ笑い
Ball and Chain
Wall mais Obtain
達者でいてねいつまでも