日中は、動くと軽く汗ばむこともありますが、じっと座って編み物してると、毛糸の暖かさを心地良いと感じられる季節となりました。
この前からレッスンで、素材の話をたくさんさせていただきました。
ひと口に、ウールと言っても、羊さんの種類や産地によって、柔らかさや手触りがかなり違ってきますし、
紡織技術によっても違いがあります。
もっと言えば、羊さんのどこの部分を使った羊毛なのかでも差がある。
編み心地や手触り等は、人によっても感じ方が違う。
様々なメーカーの多岐にわたる糸を全て使ってみることは、不可能に近いので、
私達は、ラベルに書かれている情報からある程度想像していきます。
しかしながら、経験ある人でも、時には読み間違えることもある。
編んでみないとわからないことはいっぱいある…と言われた恩師の言葉を何年経っても噛み締めます。
では、そんな素材を決める時、何に気をつけたら良いのか?
先ずは、
自分が求める形を把握することです。
着心地良く肌触りの良いセーターが欲しいのか、かっちりしたジャケットが欲しいのかでは、選ぶ糸が違ってきます。
勿論模様によっても違う。
薄手のセーターがよいのか、ごっついセーターが欲しいのか…
洗濯等の取り扱いが楽なものなのか、とにかく素材の品質の良い物が欲しいのか…
自分の好みや、求める形が決まると、自ずと選ぶ糸も決まってきます。
反対に、気に入った糸に出会って、その糸にあったデザインにする、というやり方もある。
どちらにしても、自分がこうしたい…という確固たる希望がある場合、それに見合った素材選びやデザイン決めにするのが迷いがないし、何より楽しいです。
何も希望がない場合…
本や編み図と同じ糸にするか、先生や誰かのおすすめを使ってみるのも、良い勉強になるのではないでしょうか。
糸選び…
迷うところではありますが、色んな糸に触れてみることで、経験が積み上がりますし、次回の作品にも活かせると思うので、
臆せずどんどん編み経験を増やしていってほしいなあ〜と、思います。