平成29年度 発達障害研究所県民講座
<テーマ:重症心身障害の今と未来>
日時:平成30年2月3日 土曜日 午後1時30分から午後4時30分
場所:名古屋市中区栄 電気文化会館
今回は抄録集の配布がありませんので
こちらを補足掲示します。
講義1
「愛知県における重症心身障害のある人と家族の概要」
児童福祉法上、重度の知的障害と重度の肢体不自由を併せもっている児童を重症心身障害児といいます。息をしたり食事をするのにも障害のあることが少なくなく、幼いうちに亡くなる人も珍しくありません。いのちをつなぐために、生まれてから長い間、病院で暮らす人もあります。
一方で、愛知県では名古屋市を含めて2,000 人以上の重症心身障害のある子どもと成人が地域で暮らしています。人工呼吸器を使いながら自宅で生活している人もいます。ここでは重症心身障害のある県民を対象に行った調査から、地域で生活する人と家族の実態を主にご紹介します。
講義2
「重症心身障害の治療と予防への試み」
重症児(者)は「重度の知的障害と重度の肢体不自由が重複する児童」と、児童福祉法に定義されています。そのような状態は胎児期~小児期における脳損傷によって引き起こされることがほとんどです。この講義では、重症児(者)に対する治療の現状とその主な原因である脳損傷に対する予防への試みについて、概説します。
講義3
「重症心身障害児者施設とノーマリゼーション」
重症心身障害児者のノーマリゼーションはどのような形で実現されうるのか、重症心身障害児者施設を運営する立場から考えてみたいと思います。