白と青と金色の羽根 -4ページ目

白と青と金色の羽根

日記のような、詩のような、とりとめもないことがらを、ここで。

a poem  人間の夜明け

 

 明るい陽の下にも、宵の静寂にも、

 彼は思い、考える。

 花は、ひたむきに咲く、

 大地は、絶えず生命を育む、

 あらゆるものが、

  花は、花として、

 木は、木として、

 水は、水、

 それはそれとして、生きて巡る。

 彼もまた、生き、そして巡る。

 それは何を意味するのか、

 誰かに意味があるのか、

 何故、それを考えるのか、彼は思い、考える。

 

 そこへ何者かがやってきた。

 「おれは、おまえをさがしていたのだ。さあ、手をとれ。」

 彼は返事をしなかった。

 すると、何者かは大声で笑った。

 「おまえは滑稽だ。皆、笑うだろう。変わり者と呼ばれ、指をさされるのだ。何故、そのような境遇に身をおくのか。」

 彼は答えた。

 「お前から、独立するためだ。」

 何者かは低く笑った。

 「では、わが名を知るというのか。」

 「知った。」

 彼は頷いた。

 「惰眠だ。」

 そうして彼は立ち上がり、その場を離れた。

 笑い声はもう聞こえなかった。