観劇からだいぶ経ってしまいましたが、備忘録もかねて簡単に感想など。
8/14 座・高円寺にて。



久々の鹿殺し…といっても、今回はプロデュース公演。
なにより鳥肌実の15年ぶりの舞台、森下くるみさんの初舞台、ブレイクダンサーのISOOPさんの起用と言うことで、キャスト面各所で話題だった印象。
……キャスト面の話題が強いと不安になる性分なので、どうかなーと思ったりもしてたり。
でも、まったくそんな心配不要だった。すっごい面白かった。

OFFICE SHIKA PRODUCE 「山犬」 予告編



高校の同窓会で、卒業以来10年ぶりに田舎に帰ってきたユキ。
彼女の手の元には、一通の手紙が届いていた。
「一緒に埋めたタイムカプセルを掘り起こしに行きませんか。
 テラニシカツヒコ」

でも、誰もその「テラニシカツヒコ」のことを思い出せない。

ユキと同級生の2人の3人でタイムカプセルを掘り起こしに行ったが、結局テラニシは現れない。
電話だけがユキにかけられてくる。

テラニシと思われる男に監禁される3人。
極限状態で告げられる「シヌキデオモイダセ」という言葉。



そんなミステリ風味のホラーなお話し。





この辺からストーリーネタバレが入りつつダラダラ感想。


何が良かったって、鳥肌実がすごくよかった。
プライドが高い、でもダメすぎる異常者、テラニシカツヒコ。
はまり役すぎる。
プライドと自尊心の塊のようだったテラニシの、最後の最後のシーンで
カッコ悪いプライドと自尊心が、不意に高貴なもののように感じる。

カッコ良かったのに、カッコ悪くなって、でもカッコいい。
すげえなあ、本当にはまり役だなあ。


席がたまたまオレノさんががんがん狂っていく立ち位置の目の前、前から2列目とかっていう
すごくいい席だったのもあって、今回のオレノさんが個人的にキュンキュンしていました。
ちょっと女々しい?役なの、素敵ですね……
いやーー、料理シーンよかったなー……

「監禁」という極限状態、謎の同級生、そして連続殺人事件の犯人。
極限状態で与えられる食べ物。
カニバリズム。

登場人物たちは、ちょうど高校を卒業して10年の年齢。
私もそんな年頃。
インド人のコックさん(連続殺人犯)が作った美味しいカレー。
数日前、夏だし久々に猟奇殺人漁ろうとおもって延々食人事件を漁っていたタイミング。
同時性、っていうのはあるものなんだーと感じるこの夏。

初演も観たかったなー
そのうちDVD買いたい。

勢いでジルゼも行くことにしたので楽しみです!!!!