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~心のポケットに~

さらさらと零れ落ちていく日々・・・だからこそ書いてみたい。

垣谷氏は、題材の選び方が上手い。どの本の題材も関心度の高いものばかり。出版社が提案するのかな。

 

「墓じまい」「永代供養」・・・よく話題になる言葉です。この本でも、「夫の墓には入りたくない。樹木葬がいい」という義母の遺言から騒動が始まります。登場人物は多く、それぞれの供養の問題が出てきて、夫婦別姓問題もからんでいきます。人物がそれぞれ個性的で一気に読みました。

 

 

私も悩んでいます。友人達との話題にもよくあがります。

 

家制度に基づいた「先祖の墓」「先祖の仏壇」・・・今の時代に無理があるのは当然だと思います。継承者がいなければ、何とかしなければと思います。

 

でも、それをやるのは大変です。たくさんのご先祖さんが入っていると、余計にそうです。「墓じまい」って言葉はすっきりしそうな印象を与えますが、墓はなくなっても、遺骨は残ります。それも、どうにかしなければなりません。

 

面倒になってきます。「何で、私達がしなきゃいけない?」というため息も出ます。「このままにしておこう」とも思います。すると、墓地の一角が目に浮かびます。明らかに無縁墓になった墓で、何の植物か分かりませんが、蔦が絡んで墓石全部が覆われています。怖いです。

 

全国の墓地の何割かは、無縁墓になっているそうです。時代にそぐわない墓は、どこかで誰かが形を変える必要があるのでしょうが。先日、見学した墓地には、真新しい従来の墓がたくさんありました。従来の需要もまだまだあるのですね。一角にはガーデン墓があり、人気ですぐに予約で埋まるとか。墓もいろいろです。

 

墓地の職員が言いました。「今は、永代供養という言葉が一人歩きしている」と。

 

この本の中に登場する女性住職が言います。「もしかして、樹木葬の木、未来永劫枯れないと思っておいで?」と。墓じまいを悩む89歳に「お墓どころか、この寺が朽ちていく未来も遠くない」と。つまりは、放置してもいいのではと言ってる?「諸行無常、色即是空なのだから」と。

 

形あるものは壊れます。ゴージャスな納骨堂は機械が壊れないかなとか、民営墓地の経営母体が潰れることだってあるなとか、寺院墓地も廃寺になる可能はあるなとか。

 

長い目で見ると、「永代」の保障はどこにもありません。当然です。でも、現実問題として悩みます。そんな「永代」までを望んでいるのはないのです。33回忌か50回忌まで済ませば十分だと思うのです。それも長い時間ですが。

 

私達夫婦は、両家をみる必要があり、悩ましいです。

 

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またしても、前記事から1年半?も経ってしまいました。書きたいと思うことがあっても、ぐずぐずしていると、流れていきます(笑