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コーダとスクーター ; CODA(コーダ:聞こえない親をもつ聞こえる子ども)のblog

コーダの本音を書き綴ったブログです。
HP「コーダのページ」https://marblemammy.wixsite.com/coda-and-parent

 

<大募集!!>「中学生・高校生のコーダへのwebアンケート」

 

*詳細:https://marblemammy.wixsite.com/coda-and-parent/projects-2
*締切:8月20日(日)

※9月10日(日)に延長しました!(8/14追記)

中高生コーダのみなさんへ

(このあと大学生コーダのメッセージがありますので、最後までお読みください✨)


中高生のコーダのみなさんの状況を調査するためのwebアンケートを開始しました!
中学生と高校生のコーダの思いや親子関係のこと、親に行う通訳のことなどについては、まだ十分に調べられていなくて、社会から見過ごされていたり、周囲から思い込みで語られたりすることも多くて、それが課題だとずっと感じてきました。
だから、今回きちんと調査をすることにしました。

私が研究実施者で、みなさんに回答いただいた内容は私が責任を持って厳重に保管します(私の職場、東京大学バリアフリー支援室で、少なくとも10年間保存し、その後全ての情報を削除します。)

上記のURLから、アンケート説明ページに入っていただき、内容をご確認いただければ嬉しいです。

無記名で、誰が答えたか分からないので、安心して自分の思ったとおりに回答してくださいね(親に意見を聞かなくても大丈夫!)

 

このアンケートには、5人の大学生のコーダが関わっています。皆、コーダの未来のために、コーダの正確な情報を世の中に伝えたいと、この研究に協力してくれています!

以下は、そのうちのひとりの大学生コーダから、中高生コーダに向けたメッセージです照れ


(このブログをお読みくださっている皆さま、webアンケ―トを、ぜひ中高生コーダに届けていただきますようご協力のほどよろしくお願い申し上げます)

 

ある大学生コーダから中高生コーダへ

初めまして!私は父がろう、母が難聴の大学生CODAです。このアンケートの制作を少しお手伝いさせて頂きました。

 

中高生の皆さんにアンケートをお願いするということで、私自身が中高生のとき、どんな感じだったかなぁと振り返ってみると、このアンケートに素直に答えるようなタイプではなく、もっと尖っていたと思います。こんなアンケートしたって自分が置かれている現状は何も変わらないのに、データだけ記録されることに不満を感じたかもしれません。

 

CODAといっても様々で、親が聞こえないことを肯定的に受け入れられる人もいて、それはとても素敵なことだと思います。しかし、過去の私は、両親が聞こえないことで「普通の家族と違う」ことが、とてもストレスでした。特に、両親と出かけた時に手話を使っていると周りの人にじっと見られたり、病院やお店でちょっとしたトラブルが頻発すること、さらには学校でも、先生や周りの友人に耳が聞こえない両親に対して気を遣われるなど、どこに行っても自分の安心できる居場所が無く、誰にも理解してもらえないと感じることもありました。みなさんも、このように感じたことはありませんか?

 

大学進学と同時に地元を離れたことをきっかけに、それらの出来事を客観的に捉えるようになりました。両親に向けていた不満を考え直してみると、本質的には両親ではなく、環境や社会に改善点があるのではないかと考えるようになりました。

 

現在、様々な分野でCODAが活躍しています。研究や執筆、SNS活動を通して、CODAのことを知ってもらい、CODAやその家族が生きやすい環境や社会づくりに貢献しています。もちろん、CODAでなくても、CODAのことを知ろうとしてくれたり、そのような活動に協力しようとしてくれる人もたくさんいます。

 

先ほど述べたように、CODAと一口に言っても様々です。特に何も思わない人、肯定的に捉える人、否定的に捉える人、親と仲が良い人、理解し合えないと感じている人、どちらか一方の親が聞こえない人、両親ともに聞こえない人、親がろうだったり、難聴だったり・・・。それぞれが唯一無二の存在だからこそ、あなたのことを教えて欲しいです。教えてもらった情報や、みなさんの思いは、それぞれの分野で活躍している人々に伝わります。そしてそれぞれの分野において、どうすればCODAやその家族がもっと生きやすくなるのか、みんなで考え、少しずつではありますが、徐々に変えていきたいのです。

 

私は現在歯学部で学んでおり、歯科医師を目指しているのですが、歯科の分野からCODAや聴覚障害のある方々が安心して歯科医療を受けられるような環境づくりに貢献したいと考えています。これは、自分がCODAだからこそ持てた視点だと思います。みなさん一人一人にも、CODAだからこそ感じること、考えることがあるのではないでしょうか?

 

一方で、この文章を読んで、「なんか違うなぁ」と感じた人もいると思います。その思いはとても大切で、なぜ「違う」と感じたのかをぜひ考えてみてほしいです。そこに、CODAや親に対する本質的な思いや考えが隠れているかもしれません。

 

そしてもしよかったら、あなたの思いや考えを、このアンケートを通して私たちに届けてくれませんか?

 

長文になってしまいましたが、最後まで読んでくださり本当にありがとうございました!