ポメラニアン犬ファミリーのダイアリー -5ページ目

ポメラニアン犬ファミリーのダイアリー

平成4年5月~平成24年3月まで、ポメラニアンを飼っていました。
親子で4匹になり、毎日楽しくにぎやかな家庭でしたが、
今年の3月に最後の犬(子)を天国に見送りました。
彼らとの想い出を綴ります。

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午前十時。今日もいつものようにお店が開いた。
たくさんのお客さんが僕たちを見に来る。
今日こそ僕のパパとママになってくれる人が来てくれないかなぁ・・。

きた。来た!
この人達が、僕のパパとママになってくれるのかな。
僕を抱っこしてよ。きっと大好きになるから。お願い・・・。
やったっ。女の人が僕を抱き上げてくれた。
僕は、尻尾を一生懸命にふって、
その人の目をじっと見つめて、精一杯訴えた。
女の人は、男の人に笑顔で何か話してる。
あっ店員さんが来た。やったぁ。僕にもパパとママができたんだぁ。
それから僕は、小さな箱に入れられて、ママに抱かれて、新しいおうちに
向かった。
どんなお家かな。お庭とかあるのかな。
僕は、ワクワクドキドキで、興奮していた。

お家について、そっと箱が開けられた。僕は嬉しくて嬉しくて、
キャンキャン泣いて、パパとママに尻尾を一生懸命に振って気持ちを伝えた。ママは僕の気持ちがわかったように、僕を抱き上げて早速名前をつけてくれた

「うちに来て、ラッキーだって思ってほしいからラッキー君にしよう。」って
ママが、パパに言って決まった。

うん。パパ、ママ、僕は本当にラッキーだよ。
 
           初めてのお散歩 
ママに抱っこされ、エレベーターに乗って外に出た。
少し怖くて、僕はガタガタ震えていたら、ママがずぅっと抱っこしてくれていたんだ。
  ママ大好き!
 それから少し歩いていたら、知らないお姉さんが、僕を見て「かわいいですね。」って
ママに話しかけてきたんだけど、「これは何ですか?タヌキですか?」
だって・・・・・。
ママは笑いながら、「犬のポメラニアンです。まだ子供だから毛色が黒っぽくてタヌキに見えるんです」って話した。
僕は、少しムッとしたよ。だって犬だもん。
でも「かわいい」って言ってくれたから、しっぽを振ってあげたんだ。
そしたら頭を、なでなでして、帰っていった 。だから、僕とママもおうちに帰ってパパが帰ってくるのを、待ってたんだ。
 
僕のパパは、大きくてとっても優しいんだ。

 あっ、パパが帰ってきた。玄関がピンポンピンポンって、いっぱい鳴らすのがパパなんだ。僕がもう少し大きくなったら足音とかでパパかどうか、分かるようになると思うんだけど、今はまだ子供だから、ピンポンピンポンで判断してるんだ。
ママが、玄関に行くから、僕も一緒に玄関でお出迎え。
やったぁ。パパが抱っこしてくれたぁ。
ママと違ってパパは、大きいから、見たことのない景色が見えるのがとっても嬉しいんだ。
  あれぇどこからか、いいにおいがしてきた。
パパとママの夕食の時間だ・・・。ということは、僕は又、お家に入れられてしまうんだ。
ほらね、ママが抱っこしに来た! よぅし、お尻に力を入れてふんばるぞぉ
あぁぁ。ダメだ。やっぱり抱かれちゃった。ん・・・でも僕のお家もいいにおいがする。そうか、僕もご飯の時間なんだ。僕のご飯は、ドックフードなんだけど、まだ、赤ちゃんだからお湯でふやかして、それをスプーンでつぶしてママが持ってきてくれるんだ。
うぅん。うまい!うまい!
でも、早く大きくなって、カリカリしたのを食べたいなぁ・・・。
後、いくつ寝たら、食べられるのかなぁ。カリカリまんまぁ~。

 あっ。パパたちのご飯が終わった。パパと遊べるんだ
。僕も早く食べちゃおぅ~。
ふぅ。おいしかった。お腹がいっぱいになってなんだか眠たくなったよう。
やっと今からパパと遊べるのに、眠りたくない眠りたくない。 
ふわぁ~すぅすぅ~。
あれ~。僕やっぱりご飯を食べて、そのまま寝ちゃったんだ。
もう朝だ。ママが起きてきた。おはようのキスだ!ママ大好き。チュッ。
パパを起こしてくるね。ペロペロ ペロペロ。パパ起きて。朝だよ。
遊ぼ! 遊ぼ!
ふぅ~。やっと起きた。朝ご飯が出来るまで、パパは僕と遊んでくれるんだ。パパ大好き!
朝ごはんを食べたら、パパは、まだ外は暗いのにお仕事に行くんだ。
僕とママは、玄関で「行ってらっしゃぁい」って見送って、今度はママに遊んでもらうんだ。
だけど僕は、まだ子供だから、いっぱい、寝ないと病気になるから少しだけ遊んで、又お家に入れられるの・・・・。もっと遊びたいのに~。

 あぁ~良く寝た。
あれっ。ママどこ?いない・・・。でも、どこかで何か音がする。
僕のお家は、僕がパパとママの所へ来る前に、パパのお友達が作ってくれた。ガラス張りの、広い広いお家なんだ。ちゃんと玄関もついているんだよ。
それを、ママが日当たりのいいリビングにおいてくれたんだ。昼間はポカポカ暖かくて、本当、眠たくなるんだよね。
ママ。ママぁ何処?  あ~いたいた。ママ、お洗濯だぁ。パパの服とか僕の毛布とかいっぱい洗濯してるんだ。
やっと僕に気付いてくれた。これでお家から出してもらえるんだ。嬉しいなぁ。又ママと遊べる。今日もお散歩、行くのかなぁ 。今度は、ベランダから入ってきたぞ。そうか、お洗濯が終わったんだ。あっれぇ。又どこかへ行っちゃった・・・。っと思ったら手に何か赤い物を持ってる。
うっわぁ。今日から僕は、自分の足で外を歩くんだ。
ワクワク。ドギトキ。首の鈴にひもをつけてもらって、今日からひとり立ち~。うれしぃなぁ・・・。なんか、やけにママが大きく見える。
あれ~ママ、前から大きな物が、僕の方に向かってくるよ。怖いよぅ・・・。抱っこ!抱っこ!ふぅこれで一安心。ママもうあっちに行っちゃったから、おろして、おろしてぇ・・・。
へへっ。別に怖くないよ何も。でも、さっきの大きいのは一体なんだろう。おうちの中で見たことがないよ。
お散歩は、すごいなぁ。なんか楽しくなってきた。
あれっ。今度は、向こうから、僕みたいなのが来たぞ。
どんどん近寄ってくるぞ。
おばちゃんだ。何かママと話してる。ん・・。こいつは誰だ? 
毛がクルクル丸まってる。
白毛と茶毛とまざってるなぁ。でも僕と同じくらいの大きさだから、お友達になれるかも
君、女の子?クンクン。やっぱり。どうりでかわいいと思ったよ。
僕は、今日始めて外を 自分の足で歩いてるんだ。君は?
・ ・・・。あれっ帰っちゃうの? せっかく友達になれると思ったのに、
ママ達ばっかりお話して・・・グスン・・・。
ママ、疲れたぁ・・・。もう歩けないよう。抱っこ抱っこ。
ふわぁ・・・。やっぱり、まだまだ子供なんだなぁ僕は。
ママに抱っこしてもらったほうが楽でいいや。
それから毎日お散歩して、電柱とかにシッコして、自分の散歩コースを作って、安心して、お散歩が出来るようになったんだ。

        初めての旅行
 
そして、夏が来た。
パパとママは、毎年お盆休みに、鹿児島のパパの実家に帰省するんだ。
そこには、パパのお母さんがいて、僕のことを とってもかわいがってくれるんだ。
僕の住んでるお家は、マンションだけど、鹿児島のお家は、大きくて広いお庭があって、田んぼがいっぱいあってね、お散歩のときは、車とか通らないから、あぜ道でリールを外してもらって、自由に走り回れるんだ。だからとってもうれしいんだ。
大阪から鹿児島までパパが車を運転して、僕はママと助手席に乗ったり、
僕一人で後ろの席に行ったり、何たって十時間以上もかかるから、結構疲れるんだ。
でも、楽しみもあるんだよ。僕や、パパ、ママのトイレとか、食事で高速道路のサービスエリアに寄るんだけど、そこで、いろんな人に会えるし、僕と同じワンちゃんにもいっぱい会えるんだ。だから楽しいんだよ。
大阪を夜に出て、次の日のお昼過ぎ頃に鹿児島のお家について、そこからは、ずっと僕は、遊びっぱなしなんだ。パパが遊んでくれて、次にママが遊んでくれて、ばあちゃんが遊んでくれるんだ。お家の隣に「あくび」っていう大きな大きなワンちゃんがいるんだ。とってもおとなしくて、やさしいんだけど僕の十倍ぐらい大きいから、僕は、ちょっぴり怖いんだ。でもまだ、もっと怖くて近寄れないところがある。ばあちゃんは、牛を何頭も育てていて、その牛小屋に近づいたらモーって怒るんだ。
ママも怖くて近寄れないんだって・・・。僕はママに似て臆病なのかなぁ・・・。
あぁ・・・あっと言う間にお休みが終わって大阪に帰るときが来た。
おばぁちゃんバイバイ。又くるね、元気でね

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赤ちゃんの時の僕
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大人になった 僕ラッキーです