2014年まで、ケアマネージャーの試験は所有資格に応じて科目を免除されており、免除が適用される人の受験問題数は40~45問で、受験所要時間は80~90分に設定されていた。しかし、2015年2月に受験資格の見直しを厚生労働省が発表し、免除措置は廃止された。これを契機に受験者全員が同一の内容の問題を解答することとなり、今まで解答免除の恩恵を受けていた専門資格所有者も、介護サービスに関する全ての分野の勉強に取り組み、各分野の点数を満遍なく獲ることが必要になった。

 


現在のケアマネージャーの資格試験は、保健医療分野が20問、福祉分野が20問、介護支援分野が20問で構成されている。受験所要時間は120分だ。解答方法はマークシートによる五肢複択方式が採用されており、複数選択した内の一つでも正解していなければ得点に至らないといわれている。的確に解答する専門性と知識を携え、正しい解答を導き出す能力を持っているか否かが試験では試されるのだ。

 


しかも、2015年から問題の難易度は上がり、合格基準も高くなっている。2014年度の合格率は19.2%だったのに対して、2015年は15.5%まで落ち込んでしまった。試験では、ケアマネージャーの重要な役割に相当している項目が試験に頻出しており、介護サービス計画書の作成の事項に重きが置かれているようだ。

 

利用者の利益を第一とする考え方、複数の専門職との関わり合い方を身に付けた人材が現場で求められていることが、資格試験にも反映されているのだろう。文末の貼られたリンク先にも、ケアマネージャー受験の難易度や合格率について触れているので、併せて読んでみるとより詳しい情報を得られるはずだ。■http://examination-caremanager.com